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▲韓国国会の文喜相議長=2018年12月11日 韓国・ソウル(写真=時事通信フォト)
朝鮮半島にも伝わる「盗っ人たけだけしい」
今年2月、韓国の文喜相(ムン・ヒサン)国会議長が「日本は盗っ人たけだけしい」と発言したことが大問題となった。文国会議長は、先に慰安婦問題について「天皇陛下が謝罪すれば解消される」などと発言。この発言に日本政府が謝罪と撤回を求めたことに対し、「謝罪すべき側がせず、私に謝罪を求めているのは盗っ人たけだけしい」「(謝罪すべきは)現職の首相が1番目で、2番目が天皇になる」と反発したのだ。
いわば首相や天皇陛下を「盗っ人」呼ばわりしたも同然である。日本政府には同議長の非礼な発言を忘れず、何度でも謝罪と撤回を求めていただきたいと願う。と同時に、ふと気になったことがある。「盗っ人たけだけしい」という言葉は、韓国にあるのだろうか―。
そう思って調べたら「賊反荷杖(チョクバンハジャン)」という言葉が、それに該当するそうだ(同じことが2019年1月12日付けの産経新聞「産経抄」でも述べられていた)。中国由来かと思えば、どうやら朝鮮半島にも古くからある言葉のようである。つまりは「悪事を働いた賊が、開き直って武器(杖)を振り上げ抵抗する」という意味。日本語訳に近いとはいえ「賊」という文字から、「盗っ人」よりも強い表現に受け取れる。
(中略:2万人が600人に敗れた「応永の外寇」)
「応永の外寇」当時、朝鮮の官僚は日本人を「倭奴(わど)」と文書に記した。いまでも韓国の政治家のなかには、身内同士で日本人をその蔑称で呼ぶ人もいる(趙慶泰=チョ・ギョンテ氏など)。冒頭の文氏の発言も、普段から日本を「盗っ人」と考えているからだろうし、その身内言葉をうっかり公にしてしまったのかもしれない。日本人記者の質問には慎重に口をつぐむのも、その表れだろう。
仏像の盗難、竹島問題から見えた韓国の性質
1990年代以降、壱岐島にある安国寺の経典(大般若経)や、対馬の観音寺などの仏像が韓国人窃盗団に盗まれ、韓国へ持ち去られる事件が相次いでいる。持ち去られたまま返還されていないものが多い。日本側は返還を要求しているが、韓国側は「倭寇や秀吉の朝鮮出兵で略奪されたものを取りかえしただけ」と応じない。しかし、その根拠となる文献は存在しない。朝鮮半島から伝来したにしても、貿易で輸入されたものも多く、すべてを略奪品とみなすことはできないはずだ。
竹島の問題もある。日本政府は竹島を「歴史的事実に照らしても、かつ国際法上も明らかに日本固有の領土」としている。しかし、韓国も1952年から竹島(韓国名:独島)の領有権を主張、それを占拠し続けており、司法解決の申し入れさえも拒否している。日本の船が島に近づけば拿捕(だほ)され、話し合いの機会すら持てない。
一体どちらが「盗っ人たけだけしい」といえるだろうか。そもそも、韓国はすでに漢字文化を棄てた国家。本当にその意味を理解できているのだろうか? と首を傾げざるをえない。
(中略:一連の問題から連想したかぐや姫)
相手を「盗っ人」呼ばわりするのであれば、近代のみならず、日朝韓にまつわる歴史上の出来事をしっかりと認識し、問題解決に向けた努力を重ねてからにしてほしいと断固申し上げたい。
ソース:PRESIDENT Online<天皇陛下を「盗っ人」と呼ぶ韓国の卑劣さ>
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