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大学倶楽部・専修大
関東大震災・朝鮮人虐殺事件 悲劇繰り返さないで 洪兼任講師が資料を韓国語翻訳
関東大震災(1923年)直後の混乱期に、県内で起きた朝鮮人の虐殺事件についてまとめた資料「千葉の『関東大震災と朝鮮人虐殺事件』を歩く」を、韓国出身で専修大学文学部兼任講師の洪世峨(ホンセア)さん(39)が韓国語に翻訳した。洪さんは「悲劇を繰り返さないために、伝えていきたい」と話している。
資料は、78年に結成され、県内の事件を調査してきた「千葉県における関東大震災と朝鮮人犠牲者追悼・調査実行委員会」(吉川清代表)が震災から90年の2013年に発行。船橋、習志野、八千代市の慰霊碑や現場跡などを紹介し、当時の陸軍や避難者を受け入れた学校などの記録とともに事件の背景を解説している。
洪さんは00年に来日。専攻は近代日本文学だが、虐殺事件を研究している同大の田中正敬教授(51)を通じ、実行委のことを知った。実行委は地域住民への聞き取り調査で公的な記録に残らない事件を掘り起こしてきた。八千代市では住民らとともに毎年慰霊祭も行っている。
「長い時間をかけて地域に密着して調査してきた皆さんの活動に、感謝と尊敬の思いを感じた」と洪さん。今年5月から田中教授の助言を受けながら、大学の授業や研究の合間を使って翻訳に取り組んだ。「人は被害者にも加害者にもなり得る。日本と韓国だけの問題ではない」と語る。
実行委の平形千恵子さん(76)は「『負の歴史』と向き合うことが大事。翻訳資料ができたことで、さらに活動を広げていきたい」と話している。
韓国語版はA4判58ページ(日本語版は52ページ)。1部800円で、合わせて購入すれば1500円。問い合わせは平形さん(●●●・●●●・●●●●)。【小林多美子】
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ソース:毎日新聞 2017年10月10日
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関東大震災後に県内で起きた朝鮮人虐殺事件についてのフィールドワーク資料を韓国語に翻訳した専修大の洪世峨兼任講師
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