17/10/09 03:19:24.31 CAP_USER.net
【時代の正体取材班=成田 洋樹】排外や排他の空気が社会に漂う中、強権的な政治が対外的な危機をあおり、人々の不安や憎悪を駆り立てている。障害者の存在を否定し、排斥したあの凄惨(せいさん)な事件は「時代の気分」から生まれたと思えてならない。
衆院選公示を10日に控え、排外の思想を隠しきれない新党も現れた。選挙結果によっては与野党の改憲勢力が大勢を占める局面を迎える。政治や社会から多様性が失われるとき、まず犠牲になるのは声を上げられない弱い立場の人たちだ。一人一人の尊厳がさらに脅かされる瀬戸際に私たちは立たされている。
危機の13条
自民党は2012年にまとめた改憲草案で「全て国民は、人として尊重される」として13条から「個」の一文字を削除した。個人の尊厳を軽視するものとして憲法学者らから批判されているが、個人を軽んじる自民党の体質は既にあらわになっている。
自民・公明連立の安倍政権は15年、歴代の自民党政権が積み上げてきた憲法解釈を変えて集団的自衛権の行使を容認する安全保障法制を成立させ、権力を憲法で縛る立憲主義をないがしろにした。立憲主義の根幹には憲法13条があり、権力の横暴から個人の尊厳を守る砦(とりで)なのだ。
安倍政権は、野党から「森友・加計問題」などを巡って憲法53条に基づいて求められた臨時国会招集を拒