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9月1日、自衛隊でまたもやいじめ自殺が発覚した。海上自衛隊の横須賀護衛艦乗務員が、上司の1等海曹(42)からペンライトで頭を殴られたり、館内の出入り口の扉で手を挟まれたり、
バケツを持って立たせられたりするなどのイジメやパワハラを受け、自ら命を絶った。しかも自殺の2日前、隊員は上司のいじめを理由に配置転換を求め、面談を行うなどの訴えも起こしていた。
自衛隊もイジメを把握していたということだが、にも関わらずそれを防ぐことはできなかった。
しかし、自衛隊員の自殺はけっして珍しいものではない。それどころか、かなり高い比率で起こっているという。自衛隊員たちはなぜ自殺しなければならなかったのか、そしてその背景には何があるのか。
『自衛隊員が泣いている』(三宅勝久/花伝社)では自殺に象徴される自衛隊たちの“暗部”にスポットをあて、多くの自衛隊自殺事例が描かれている。
2012年に航空自衛隊入間基地で若い隊員が4階建ての隊舎から転落死した。
「調べていくと不審な事実が浮かんできた。『自殺』と判断したのは狭山警察だが、同署が現場にいったのは発見から四時間後。自衛隊から警察に連絡はなく、病院からの通報で警察は事件を知った。警察がくるまでは警務隊が捜査していたとされるが、じつは警務隊到着前にすでに現場が片付けられていたらしい」
転落という不審死にもかかわらず、現場保存がされていなかったのだ。それも身内の自衛隊の手で─。
しかもこれはほんの一例だ。自衛隊員の自殺には必ず組織ぐるみの隠蔽がつきまとう。
もっとも有名なものが「たちかぜ」事件だろう。04年、24歳の「たちかぜ」乗員が電車に飛び込み自殺した。名指しで「許さねえ」と記された遺書があり、海上自衛隊横須賀地方総監部が内部調査を行ったところ、「虐待」が判明する。虐待を行っていたのが艦歴7年の古参、2曹のSだった。
「S2曹は玩具のガス銃や電気銃を艦に持ち込んで後輩を頻繁に打っていた。また殴る蹴る、恐喝するなどの犯罪行為を繰り返していた。さらに、わいせつなビデオを多数艦内に持ち込んで鑑賞したり、工具をそろえて趣味の大型ナイフを製作するといったことも行っていた。やりたい放題だった」
Sは懲戒解雇され、刑事事件でも立件されたが、自衛隊は自殺との因果関係を認めず、「風俗通いで借金を作った」ことが原因ではないかとさえ主張した。そのため両親が真相を求め国を提訴。だが自衛隊は自殺に関する内部アンケートを隠蔽するなどして、ようやく最高裁で国の責任が認められたのは今年4月になってからだ。