12/09/29 14:56:39.45 0
父親と近親相姦の間柄だった。
辛くて辛くて、思い立ってとうとうある朝家を出る。
飲食店をやってる実家のレジから5000円だけ盗って、玄関を出ると、母が追ってきた。
母は私に行ってほしくないようで、その手を払うのもまた辛くて、私はおいおい泣いた。
夢にありがちな、走ろうにも足がなかなか前に出ない、進めないっていう状況で、父に見つかったらどうしよう
見つかったら連れ戻される。そんなの絶対いやだ、と思って、なんとかバス停に辿り着いた。
町を出るバスだ。
信頼してる仲間たちがたくさん乗ってて、私の状況なんか知らないみんなはいつも通り陽気で楽しげだ。
窓の外には母がいたけど、それを私は無視する。
町を出るまで、父がいたらどうしようと考えて、ずっと手で顔を被っていた。
隣町に着いた頃、現在の私の友人で上司でメンターでもあるSさんがやって来る。
私はなぜか、彼が私に気づいたら父に通報するだろうと怯えている。
Sさんが、私の行方不明者名簿(名前と写真と情報提供者に払う謝礼が書かれてる)を持っている。
「なんで隠れてるの?」
Sさんがそう言ったところで、私ははたと気づく。
Sさんは父じゃない。だから私を通報しないし、傷つけない。
ドアを開けて、Sさんの前に出たところで、夢が破れた。