70年代のアントニオ猪木 16at WRES
70年代のアントニオ猪木 16 - 暇つぶし2ch870:お前名無しだろ
12/05/26 18:14:43.22 xpJgbQNU0
>>867-869
まったく同感。やはり猪木は不世出のレスラー、というか他に比較の
しようが無いレスラーだと思う。
それは「精神、人生そのものが闘うテーマ」だったから。猪木はリング上の
痛み、苦しみやリング外の辛さ、抑圧(外人ルートの弱さとかクーデターとか)
までも、すべてリングの闘いで昇華してみせる。敵レスラーの攻撃も会社の苦境も
闘魂を持って対峙し、最終的には勝つ(しかし負ける場合も見せるから、これが
また陰影になる)。
ファンはこれを見て、「猪木が闘魂で苦境に勝った。よし、オレも小さな悩みに
負けずに明日から仕事(勉強、恋愛)と闘うぞ!」と思う。
見る者各自の人生をも背負い、闘う姿によって彼らに小さな勇気を与える。
単にヒールがやられる姿でカタルシスを得るという世界中にあるプロレスの
浄化作用とは、また一段階違う。誤解を招く言い方をするが、いい意味で
「宗教的」なんだよね。苦行によって衆生を救うという。
猪木の生き方とファンの生き方がクロスオーバーして、単に「いい試合を
見た」では到底、及ばないレベルの深い感動を与えることができる。
こんなレスラーは世界のプロレス史を見ても滅多にいないと言える。


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