13/01/05 11:12:17.14
出典は、水上勉氏の実子で「無言館」館主の窪島誠一郎さんが書いた近著「父 水上勉」(白水社刊)
水上氏、生前に故郷・若狭近くに氏の文学館「若州一滴文庫」を建てていた。
その文学館では氏が愛好していた竹人形劇を常演出来る「くるま椅子劇場」がある。
その竹人形劇(竹人形文楽)の評判を聞きつけた皇太子ご夫妻(現チャブ皿)が、使者を水上氏の所に寄せて
その竹人形劇を見たい、と所望した。いつの年だかはわからないが「美しい海つくり」の祭典視察を兼ねてである。
「美しい・・・」はちなみに小浜市で開催された年である。
そこまでは良かったのである。
水上氏は氏の文学館の一部である「くるま椅子劇場」で観ていただくつもりであったが、
突然に会場が変更になったのである。町の福祉センターに変更されたのであった。
それで、水上氏、大変がっかりされたのである。
その福祉センター、今日本で稼動している唯一の原発・大飯原発の助成金で建てられた
鉄筋の近代的建築である。水上氏、その福祉センターでの竹人形劇上演はふさわしくなかった、と
エッセイに書いておられる。
又、その本には、故水上勉氏、前々から、皿の洋服デザイナーの植田いつ子さんと交流があったとも
書かれている。