13/02/06 17:21:08.00
海老蔵 十三代目團十郎襲名の時期
歌舞伎俳優市川團十郎が肺炎のため66歳で死去。昨年12月中村勘三郎に続く、スターを相次いで失った歌舞伎界。今後の注目は、長男海老蔵(35)の十三代目團十郎襲名だ。
4月から東京銀座の五代目歌舞伎座柿落とし公演を控えた歌舞伎界にとって、勘三郎、團十郎の死は大きな衝撃となった。
この公演で團十郎は、幕開けの舞踊のほか、お家芸の「助六」等、6月迄3か月続けて出演予定で、要の一人と位置付けられていただけに
訃報を受け、松竹関係者は「『当代最高の配役』を並べただけに、代役を決めるのも大変…」と肩を落とす。
全国紙が「試練」「大揺れ」と危機を伝える歌舞伎界。團十郎、勘三郎という由緒ある名跡に空白が生じた訳だが、
一部では早くも成田山新勝寺に配慮して團十郎七回忌となる2019年の十三代目誕生の可能性も報じられているが、團十郎の堀越家は、神道系の神習教を信仰、没後10年後、2023年に襲名する公算だという。
だが、歌舞伎を運営する松竹がこの数年赤字経営に陥り、2008年映画「おくりびと」の収益で漸く、歌舞伎座建設資金を調達できた。
山田洋次監督映画を年1回のスペースで製作し公開するのはそのためで、2人が早逝した歌舞伎の穴を埋めるため、松竹は、早ければ、
2015年にも五代目歌舞伎座最初の襲名興行に十三代目市川團十郎襲名披露興行の検討を視野にいれている。
堀越家は、未亡人の親族が負債を抱えた20億円の借金の返済があって、素早く返済するには、海老蔵の襲名を前倒ししなければならないという。
歌舞伎の世界で襲名披露興行は、華のある一大イベント。海老蔵が父の後を継げば歌舞伎人気が高まるのは間違いない。
1985年に38歳で十二代目を襲名した團十郎は、異例の歌舞伎座3か月公演の襲名披露を行い、歌舞伎人気に火を付ける契機を作った。
04年に襲名した海老蔵が十三代目を名乗るのはまだ早計かもしれないが、芸に磨きをかければ機は熟する。
海老蔵の十一代目襲名披露もチケット争奪戦が起こる人気ぶりで、パリ公演も話題を呼んだ。團十郎襲名となれば、更なる関心を集める事だろう。
「親孝行ができなかったが、これからは歌舞伎に精進、邁進したい」と4日に語った海老蔵。父の遺志を継ぐ覚悟を固めた。