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天皇陛下が2月18日に受けられた心臓の冠動脈バイパス手術で、執刀を担当
した順天堂大の天野篤医師(56)が産経新聞の単独インタビューに応じた。
5月18日に英国で行われるエリザベス女王の在位60年の記念行事について、
胸水の状態に問題がなければ「行けると思う。大丈夫と思っている」と述べ、
陛下のご訪英は可能との見解を明らかにした。宮内庁は今後、ご訪英に向けた
調整を本格化させるとみられる。
天野医師は手術について「終わった時点で完璧だと思った」と振り返った。そ
の上で、手術が「成功」したかどうかは、術後3カ月の時点で判断すべきだと
述べた。術後3カ月に当たる5月には、他にも被災地・仙台市での国際学会や、
山口市での全国植樹祭への出席が予定されている。
平成23年2月に陛下がカテーテルによる心機能の精密検査を受けられた段階
で、手術が必要になった場合の執刀を依頼されていたことも明らかにした。
(芦川雄大、前田明彦)
--手術後のご回復は
「陛下は3月11日の東日本大震災一周年の式典の1週間前ぐらいから声の張
りがすごくよくなり、ずいぶん自信を持たれていた」
--退院後の胸水のご治療は想定内か
「はい。問題がある場所にたまらないよう、わざと胸に逃すようにあらかじめ
手術で処置がしてある」
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