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宿泊5日、病室に花、音楽も 皇后さま、献身的に支える
手術から約2週間、天皇陛下は東大病院で、医師の指導の下、心臓の機能の回復を図る「心臓リハビリ」に取り組まれてきた。
速いペースで歩けるまで筋力は回復したが、投薬治療の影響で、食欲不振に悩まれているという。
皇后さまはリハビリ中に音楽を流したり、陛下の口に合う品を御所で手作りして届けたりするなど、入院中の陛下を献身的に支えられた。
陛下は手術翌日の19日、集中治療室(ICU)で水を飲み、流動食を口にされた。ベッド脇で立ち上がり椅子に移動するなど
体を動かすこともこの日からスタート。ICUから特別病室に移動した20日以降、リハビリ生活に入られた。
腕を伸ばすような軽い動作から始め、術後1週間を迎える頃には、病院の廊下を歩いたり、階段の上り下りをされるなど、
少しずつ体に負荷をかけるメニューが加わった。「使い慣れたものがいいというご判断」(側近)から、
陛下が御所で使われているランニングマシンも病室に運び込まれた。
宮内庁の金沢一郎皇室医務主管は退院数日前のご様子について「速いペースで歩行訓練をされていた」と紹介。
「ストレッチをするときに(傷口が)チクッとして我慢していただくこともある。リハビリはおつらかったと思うが、黙々とされた」と話した。
一方、皇后さまは皇居での公務をこなしながら連日お見舞いに通い、計5日病室に宿泊された。
皇居で摘んだフキノトウやアカバナマンサクを病室に飾ったり、リハビリ中に由紀さおりさんの「夜明けのスキャット」など心の和む音楽をかけたりされた。
手術後、食欲が落ちたことを気にされる陛下に「陛下のお口に合う物を、手を替え品を替え、作ってお持ちになった」
(金沢医務主管)皇后さま。ご入院中の陛下を精神面でサポートされた。
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