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2012年(平成24年)1月29日付 読売新聞日曜版2面
皇室ダイアリー No.132 秋篠宮さま
発信する次世代の成年皇族
「私たちは日々の生活において車両を頻繁に使用、もしくは利用いたします。
そして道には車両と人とが混在して存在しています」
前提条件を示す研究者の講演のような、秋篠宮さまらしいあいさつだった。
17日、秋篠宮ご夫妻は、都内で開かれた「交通安全国民運動中央大会」に出席
された。野田首相や衆参議長らも並んだ上に警察関係者が多いので、警備陣はし
かつめらしく、会場の雰囲気も当初硬かった。ご夫妻は、関係者のスピーチに率
先して拍手するなど心遣いをされていた。
秋篠宮さまは成年男子皇族で最も若く、皇太子さまと共に両陛下を助け、皇室
活動を支えられる存在だ。宮家当主として、皇位継承順位第3位の悠仁さまを養
育し、眞子さま、佳子さまを導く立場でもある。
昨年11月、46歳の誕生日にあたっての記者会見では、大災害時などでの皇室
全体の役割と皇族個人のそれは「少し分けて」考えたいと話された。前者は「復興
を長期的視野で見守り、被災者に末永く心を寄せること」で、後者は皇族個人の考
えや、結んできた縁(えにし)を通じての貢献ではとの趣旨だった。熟慮された上のこうし
た発信は、次世代の皇室が国民と共にある上で大切なことになっていくだろう。
編集員 小松夏樹