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JR大阪三越伊勢丹の再建 苦悩するJR西 専門店混迷や強烈ライバル
平成23年5月の開業以降、赤字経営に苦しむJR大阪三越伊勢丹(大阪市北区)の再建策に、
同百貨店の親会社、JR西日本が頭を悩ませている。JR大阪駅北側の「グランフロント大阪」の
4月開業などで大阪駅の利用客の増加は見込めるが、商業施設の増加で人の流れが変わり、
三越伊勢丹再生の足を引っ張る可能性があるためだ。3月末を目指す再建策は固まらないままだ。
JR西が60%、三越伊勢丹ホールディングスが40%を保有するJR大阪三越伊勢丹の運営会社、
ジェイアール西日本伊勢丹(京都市下京区)はジェイアール京都伊勢丹も運営。
京都伊勢丹は好調だが、三越伊勢丹の極度の低迷は京都伊勢丹が積み上げてきた黒字を食い
つぶし、ジェイアール西日本伊勢丹は24年末に94億円の債務超過に陥った。
このため、JR西などは再建策を模索。三越伊勢丹の地下2~10階までの売り場のうち2フロア
程度を専門店に任せる案や、隣接するファッションビル「ルクア」の人気テナントを取り込む案、
駅ビル所有者のJR西への家賃引き下げ案などを検討している。
しかし、専門店に任せる案は業種などを巡って混迷。子供を呼べるアミューズメント施設には三越
伊勢丹側が慎重姿勢にあるとみられているほか、大型雑貨店や家電量販店などは周辺に出店済み。
グランフロント大阪には紀伊國屋書店が進出するため、有力候補が定まらない。
グランフロント大阪には、ルクアの倍以上となる4万4千平方メートルの専門店街に、飲食や物販
など266店が出店。梅田地区がさらに活性化するのは間違いないが、三越伊勢丹の強烈なライバ
ルにもなる。
JR西首脳は「百貨店は当社がメーンでやっている事業なので撤退させない」とする。しかし、有効
打が見いだせなければ、家賃引き下げが再建策の主体になる可能性がある。
URLリンク(sankei.jp.msn.com)