13/11/05 20:54:25.64
原発事故の記者会見で矢面に立っていた東京電力の松本純一原子力・
立地本部長代理は、ブースカの愛称で親しまれてきました。しかし、
そのいかにも他人事といった姿勢には疑問も寄せられてきました。
どうして他人事のように聞こえるのかと考えてみますと、感情が全く
込めていないからでしょう。そのため、当事者であれば持つはずの申
し訳のなさといったものが伝わらず、他人ごとのように聞こえるので
はないでしょうか。
ブースカは分かりにくく伝えるプロといわれています。この点については、
オウム真理教の上祐広報部長と比べてみればいいかもしれません。上祐は
切れがよく、分かりやすかったです。しかし、彼は嘘つきでありました。
東電にとって後で嘘と分かる嘘はまずいわけであり、この点で、オウム
より厳しい枠があります。さりとて、本当のことを伝えるわけにもいき
ません。そこで、ブースカのように、はぐらかしたり、誤魔化したりして、
ひたすら質問をかわすことが求められたのでありましょう。
ちなみに、ブースカの後任である尾野昌之は、上祐の後任である荒木
広報副部長とよく似ています。《尾野は、線が細いから半年も持てば、
大したもんだと思う。すくなくともあの松本氏よりは、打たれ弱いのは
間違いない》(onodekita)と心配されていたものですが、今のところ
持っております。
ブースカは打たれ強いです。この点については、保安院の西山審議官と
比べてみればいいでしょう。西やんは自信なげに語るので、東電には
突っ込めない記者からも突っ込まれておりました。当時、会見していた
中では、かわしているだけという点で、枝野官房長官がブースカに最も
近いといえましょうが、枝野は大汗をかいていたので、その点から察す
ることができたものです。
東電のような会見は珍しいとはいえず、むしろ典型といっていいでしょう。
発表報道と揶揄されているように、マスコミは発表を記事にしているだけです。
従って、発表しておけばいいわけであり、質問されても、答えなければそれで
足りるというわけです。そもそも、大した質問は飛んできませんが。