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ボックスからネットワークへ
そうなれば、ネット端末はコモディティー化を免れられなくなるのでしょうか。
今後、「ボックス(箱モノ)」よりも「ネットワーク」が力を持つことは明らかです。コンピューター産業における重要な経験則である「ムーアの法則」に従うとするならば、
トランジスターのコストは毎年37%ずつしか低減しません。テレビに使うコンデンサーなどに比べればペースは早いものの、その程度です。
一方、通信規格の高速化などによって、ネットワークのコストは毎年60%ずつ低減しています。いくらスマホメーカーが努力して端末側の情報処理能力を高めたとしても、それを上回るペースでネットワークのコストが下がっていくのです。
ネットの世界で成長しようとするならば、スマホなどの端末側ではなく、クラウド側で情報を処理し、ネットワークコストの低減による恩恵を最大限に受けられるようなビジネスモデルを考えるべきだと思います。
テレビやスマホ事業の不振が伝えられる日本の家電メーカーの再生のカギも、ここにあるのではないでしょうか。