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後期フーコーについてのはじめての論考 2011/10/5
By いろいろこねこ
今までフーコーについては権力論を中心に紹介されてきたが,広瀬は「主観性の解釈学」の翻訳などを通じて後期フーコーについての研究をおこなった.
その成果が本書にあますところなく書かれている.従来権力がいかにわれわれを細部にわたり統治してきたかが語られてきたが,
後期の10年間の沈黙の後に主体の形成そのものが問題となってきた.われわれの主体はいかに歴史的に成育歴的に形成されているのか.
そこから新たな人間学が生まれつつあった.それを知るための唯一の書である.