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魔骨塾の奥深く、塾長室と一般に言われているところからさらに
専用エレベーターで下った、本当の塾長室-無駄にでかいシャンデリアが
つり下がって、なぜか暖炉などもあり、部屋中に訳わからない金ぴかの
置物がおいてあって、隣には恐ろしく豪華な天蓋付きのベッド、魔骨が
本当に気に入った女、といっても実際には渋谷のホテル街に行く暇がない
ときによく使っているのだが-で魔骨とえみこたんの言い争い。
「なによ、一生一緒にいよう、って言ったじゃない!!なにさ、
いつでも逢えるように東京の講義も担当させてやるって言ったくせに。
悔しい!こうなったら、魔骨塾の内部資料全部警察や税務署やネットに
ばらまいてやる!あたしだって一応弁護士だったんだからね。
あなたのやっていることの罪名を一つ一つ挙げていこうか?」
「おいおい、ちょっと待てよ」少し青くなった魔骨だが、そんなことは
おくびにも出さずに「だいたい、そんな情報はどこで仕入れたんだい?
あの、2chとか言うインターネットのゴミ箱かい?そんなことはある
わけないじゃないか。な、俺に惚れさせたら一括納入98万だ。この、
机の上においてあるダイヤの時計だって、あほな三流大生三人は
だまさんと手に入らないんだぞ。だいたい、けちな国選をやっていた
頃と比べて収入はどんだけ増えたか胸に手を当てて考えて見なさい。
おまえのことが嫌いだったら、そんなことするわけないだろ。大丈夫、
五番目の妻は、おまえだよ。ほ~ら、もう大丈夫。」
真っ赤に目を腫らしながら、えみこたんはうなずいた。
しかし、女の勘を働かせて、どこかウソかもしれないと言う違和感が
生じてきた。