11/12/04 01:13:58.88
東海大学法科大学院で司法試験を一度で合格
脊髄損傷越え 弁護士に
障害あるから寄り添える
胸から下に麻痺が残る愛知県名古屋市の鮎沢徹さんが、今年、市内の東大手法律事務所で弁護士活動をスタートした。
一橋大学時代に「運動が好きだから」と柔道部に入部。2001年6月の試合で首の骨を折った。
2年間、リハビリ中心の生活が続いた。ベッドから動けない自分。世の中から取り残された気がした。
「自分以外にもいや応なく社会から取り残された人がいるのかもしれない」。
弁護士の父親・多俊さんに、幼いころから聞かされた言葉も背中を押した。
「困っている人を自分の力で助けられるのが弁護士」。司法の道を志すことを決めた。
大学に復学して25歳で卒業。すぐに東海大学法科大学院(東京)に進んだ。
3年間、睡眠と食事の時間以外は勉強した。支えたのは「柔道で培った精神力」だった。
司法試験を一度で通った。司法修習の後、父親の多俊さんが営む東大手法律事務所で弁護士の第一歩を踏み出した。
今は父に助言を受けながら、裁判所に提出する書類をつくったり、相談を聞いたりする毎日。
「まだ弁護士としての実力が備わっていない」。
いつかは「鮎沢さんに頼みたい」と、言われる弁護士になるのを目標にしている。
媒体名:中日新聞
掲載日:2009年05月07日