13/06/15 06:03:17.75 sDOvJEWJ
>>468
当時はゲーム一本分のデータ量が全部で1メガビット(=128キロバイト=日本語65536文字分)しかないROMカセットでも
「1メガロムの大容量!」と宣伝できた時代で、パスワード入力の手間を省くにはSRAMにセーブデータを記録して電池で
保持する方式に頼るしかなかった。
SRAM方式を採用するソフトが一度発売されたら、それで採算が取れると判断される限りパスワード方式が敬遠されるのは当然。
電池切れや接触不良などによるセーブデータ消失の危険性をいくら消費者に訴えかけても、その流れは止められなかった。
ファミコン用ディスクシステムは薄い磁気ディスクにデータを記録する方式だから電池不要だが、これも制約が多かったから
メガロムやSRAMの台頭に伴い商品力を失っていった感が強い。
PCエンジン用CD-ROMゲームソフト「イース I・II」ではパスワード方式とSRAM方式のどちらかをユーザーが自由に選択できたが、
それもセーブ用オプション機器のSRAM容量が足りなくなった人に対する救済措置との意味合いが強かった。
(裏技用パスワードを試してみる楽しみ方もあったが)
容量128キロバイトのPCエンジン用セーブ機器「メモリーベース128」は交換可能な乾電池でSRAMの内容を保持する方式で、
俺自身は愛用したが一般にはそれほど普及しなかった。元々PCエンジン自体が比較的マイナーなハードだったしね。
結局すべては時代の流れに逆らえなかったとしか言いようがない。
いくら嘆いてもパスワード方式の時代は戻ってこない。
現在主流の各種フラッシュメモリ系メモリーカードも、書き換え可能回数には限りがある。
昔のゲームの中にはWiiやPSPやWindowsパソコンなどで遊べるよう復刻されたものもあるが、そのラインアップも万全とは限らない。
そろそろ現実を見つめて割り切ろうじゃないか。