12/03/10 02:18:08.04
幸運を味方に胃がん克服 声優・たてかべ和也さん
産経新聞 3月9日(金)7時55分配信
■後輩らのサポートに感謝
国民的アニメ「ドラえもん」のジャイアン役を26年間担当した声優、たてかべ和也さんは約2年前、スキルス性の胃がんを患い、胃を全摘した。
「末期の手前」と言われるほど進行していたが、後輩らの支えといくつもの幸運を味方に付け、気落ちしすぎることなく乗り越えた。(文・豊田真由美)
平成21年5月、胃の調子がおかしいと思い始めたんです。まず、おなかが空かない。食欲がなくなってきた。
胃もたれみたいな感じがして、おなかが出てくる。かかりつけの病院で診てもらったら、都内の大学病院に紹介状を書いてくれました。
大学病院で検査したら、スキルス性の胃がんでした。ステージ4だから相当進行していた。
抗がん剤治療の後、胃の摘出手術をすることになりました。でも、僕は勉強が嫌いだから先生の説明を聞いていないんです。いつも後輩たちが代わりに聞いてくれた。
秋から抗がん剤治療を始めたら、副作用が苦しいんだ。一番大変だったのは貧血。
1人暮らしだから、うちにいると台所へ行くにも隣の部屋で寝るにも「よっこらしょ」と休み休み。
四つんばいでトイレに行ったこともある。あと、爪が真っ黒になってはがれたり、鼻血が出たりした。
先生は手術をしたがっていたけど、僕は手術の日程について自分勝手にスケジュールを言った。
その年は11月まで「ヤッターマン」のレギュラーがあったから、「11月まで待ってくれないか」と頼んだ。
12月は毎年、「ドラえもん」の制作会社の忘年会で司会をしているから、「忘年会で忙しいので待ってください」。
翌年1月には入院したけど、成人の日に日大の同期生の集まりがあるんで、手術はその後にしてもらった。
手術後は2カ月間、別の病院でリハビリをしました。「闘病」という意識はなかったですね。
快適な環境だったし、みんなが見舞いに来てくれた。若い子たちが代わる代わる来てサポートしてくれて、本当にありがたかった。退院したくなかったですよ。
引用元
URLリンク(headlines.yahoo.co.jp)