12/12/03 22:12:34.33
予想通り、米MicrosoftのWindows 8をめぐっては、大げさな宣伝文句が溢れている。Windows 8が企業に向くかどうかは、ある意味、
個人的な好みの問題だ。以前Metroと呼ばれていたWindows 8の新しいインタフェースに、私が好感を持っていないのは事実である。
アドレス空間配置のランダム化(ASLR)とデータ実行防止(DEP)の機能に加え、Windows 8ではメモリ割り当ての処理方法が異なる。
セキュリティイベント「Black Hat」で紹介された通り、カーネルのセキュリティも強化された。こうした対策は確かに有難い。ユーザーが
簡単にだまされてしまったり、高度なマルウェア攻撃の経路として利用されるだけのデスクトップOSなど、企業は必要としていない。
マルウェア以外にも、Windows 8には他のOSと同様、見過ごされがちな弱点に起因するセキュリティ問題は存在するはずだ。企業に
Windows 8を導入する場合、やるべきことはまだある。ニッチなマルウェアや技術の悪用と同様に、膨大な数の弱点は、いとも簡単に
企業を縛り付けてしまうかもしれない。
注目に値するにもかかわらず、見過ごされがちな弱点もある。パスワードの期限切れがないアカウントや、有効になっていないログイン
監査などがそれに当たる。
デフォルトではHDD暗号化が1つも有効になっていないという点はどうだろう。モバイルコンピュータ、そしてデスクトップPCにとっても、
これは最大級の弱点だ。Windowsのセキュリティ機能である「BitLocker」は、米Passwareの「Passware Kit Forensic」などのツールを使
えば破ることが可能であり、Windows 8のセキュリティにとって最高のコントロールとはいえないかもしれない。しかし、たとえデフォルト
で有効になっていなくても、BitLockerは特定の攻撃に対しては素晴らしい防御になる。
米GFI Softwareの脆弱性検査ツール「GFI LanGuard 2012」を使ってWindows 8をさらに検証してみると、不必要な共有が有効になって
いたり、ログイン情報がキャッシュされていたり、ユーザー(あるいは攻撃者)がログオンせずにシステムを終了させることができるなど、
さらに多くの弱点が見つかる。こうした問題は、影響を受ける組織もあれば、受けない組織もある。とはいえ、知っておくに越したことはない。
LanGuardによる検証ではさらに、Windowsファイアウォ