12/11/16 00:48:04.74 NAXKAkT1
(続き)
これらの原因はMSXの表示能力、つまりは ” 見た目 ” にあり、貧弱な16色グラフィック
スに起因すると言われていたが…当時の日本市場の主流であるとされるPC-8801やX1
は8色しか表示できないのだから、メディアによる 「 市場排除工作 」 と言う見方が優勢
になった。
MSX2規格が発表されると市場に大きな変化が起こった。
見た目の悪さを改善して256色グラフィックになると、当のPC-8801やX1ユーザーたちは
悔しがって地団駄を踏んだ。
何しろ彼らの投資額の半分未満でそれ以上の性能を発揮するのだから、これは悔しい
としか言えないだろう。
それでもまだ 「 ソフト資産が優位だ 」 と言い張る。
身の丈を知らない経済感覚で高い買い物をした結果、少ないユーザー数に気付いた彼
らは路頭に迷うコトになった。
MSX1規格で山積みになった不良在庫を安く買ったユーザーたちが育成され、ソフト資産
もユーザーのITリテラシーも育成された。
MSXに搭載されたBASICは、パソコンでは珍しいBCD演算をサポートするもので、精度の
要求される科学計算にも使われた。
また、進化したハードウェアを直接操作できるように命令文も追加され、コモドール製品
にあった弱点は解消された。
世界市場では、コモドール64(1,700万台)が欧米市場、MSX(400万台)が日本と発展途
上国へと…群雄割拠の様相を見せた。