13/11/27 15:36:27.62 tCsFYA00
権力を手にしても結果的にはただ利用されるだけの無力で愚かな女の半生として
最後まで貫き通した「草燃える」は(好き嫌いは別として)秀作だったと思う。
変に小賢しく理想論を口にしない語り口も良かったし。
ただ、登場人物がみんな嫌な奴ばっかりだったけどw
逆にひたすら理想論のみで貫き通した「徳川家康」は、それはそれで面白かった。
家康がその境地に至る前半生を丁寧に描写して、
晩年にはその理想論に真っ向から対立する現実派との闘いや、
自分が信じて疑わなかった理想論が若い世代にはまったく伝わっていなかった絶望をも
丹念に描いていた。理想論を語るならここまで徹底的にやってくれたらあっぱれ。
いずれにしても脚本がしっかりしていたこと、
主役も脇役も味方も敵も役者が揃っていたからこそできた事なんだけど。