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かむろ誤認が決闘の端緒となったことで、弁慶と牛若との再会が極めて自然なものとなった。
本来大河清盛に五条大橋の決闘は「売らんかな」のシーンになりかねないところだった。
しかも、赤と白に分かれて始まった決闘の最中に本物の赤いかむろが登場し、白い2人を
とり囲んだことで、新たに源氏と「なった」牛若と既に「源氏」の弁慶との
主従関係が成立したことが象徴的に示された。
源平の力関係の推移と源氏に肩入れする弁慶の長い前史を踏まえ、義経=弁慶関係の刷新を
図る革新精神と表現意欲がなければできない力業だった。