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今様(いまよう)は、日本の歌曲の一形式。
平安時代中期に発生。今様とは「現代風、現代的」という意味であり、
当時の「現代流行歌」という意味の名前であった。
歌詞が、7、5、7、5、7、5、7、5で1コーラスを構成するのが特徴。
様々な歌詞が生み出された。平安時代末期には後白河法皇が愛好し、
法皇自身も熱中し過ぎて喉を痛めたことが史書の記録に残されている。
また、法皇が編纂した『梁塵秘抄』の一部が現代に伝わっている。
後白河法皇は少年のときより、今様と呼ばれる歌謡を好んだ。
歌の上手を召して多くの歌謡を知ったが、死後それらが伝わらなくなることを惜しみ、
書き留めて本にした。また、歌謡の歴史などについて、別に口伝集十巻を残した。
書名の「梁塵」は、名人の歌で梁の塵も動いたという故事より、すぐれた歌のこと
『梁塵秘抄』と言えば、
遊びをせんとや生れけむ、戯れせんとや生れけん、遊ぶ子供の声きけば、我が身さえこそ動がるれ。
舞え舞え蝸牛、舞はぬものならば、馬の子や牛の子に蹴させてん、踏破せてん、真に美しく舞うたらば、華の園まで遊ばせん。
の歌が有名であるが、数の多くを占めるのは
仏は常にいませども、現(うつつ)ならぬぞあわれなる、人の音せぬ暁に、ほのかに夢に見え給ふ。
のような法文歌である。また、神社への道行や、風景を歌ったものも多い。
現代人好みの歌はそれほどあるわけではない。
しかし「遊びをせんとや…」や
「舞え舞え蝸牛…」のような童心の歌、あるいは
東屋(あづまや)の妻とも終(つい)に成らざりけるもの故に、
何とてむねを合せ初めけむ。
のように艶っぽいものもある