平清盛 考証スレ Part5at NHKDRAMA
平清盛 考証スレ Part5 - 暇つぶし2ch170:日曜8時の名無しさん
12/06/02 15:38:50.36 e1Hrjv8e
さて、「平清盛」の宋剣についてだがさらに詳細に検討したい。

まず、「清盛」が使っている両刃の「宋剣」だが実際に宋で
使われていたかを確認する。結論から言えば、宋の時代には
両刃の「剣」は使われず、「曲刀」と「大刀」しか使われては
いなかった。

「剣」は、漢代(前206年~220年)までは剣が使われた。
しかし、遊牧民族の匈奴の騎兵に対抗するため漢も騎兵を編成を
始めた。そして、騎兵は、すれ違いざまに「刺す」のではなく、
「斬る」方が打撃の成功率がよいので「斬る」使い方が多くなった。

「刺す」時は剣は折れにくいのだが、振りかぶって「斬る」際には
折れる可能性が高まる。この対処としては刀身を厚く作れば
よいのだが、両刃の剣では両方に刃があるので厚くするにも限界が
あり、このため両刃の「剣」は姿を消したのだった。

その代わりに、宋では「大刀」が普及した。
「大刀」は、長い柄に幅広の片刃の刀身の付いた武器で、
宋の将軍の岳飛は、金の重装騎兵の馬の足をなぎ払うことに集中
して活用し成功を収めている。
また、「曲刀」は、曲がった片刃の刀であり、現代でも
いわゆる中国武術で使われる刀がこれである。

また、明代には、日本刀は美術品として珍重された。
さらに、倭寇が日本刀を使って猛威を振るったため、
明末および清代には、皇帝の親衛隊も含め軍の正式採用軍備と
なり、中国でも日本刀が生産された。

以上のことから「平清盛」のもって言う「宋剣」は全くの
フィクションであることと結論づける。

また、考証2が「日本刀は美術品だった」と発言したことは、
考証2は史実を知った上で
「明」と「日本」の立場を入れ替えて説明しており
歴史に対しての姿勢として許しがたいことと考える。

参考資料 中国兵器史話(山東教育出版社)済南
     中国軍事史第2巻上・下(解放軍出版社)北京
     武器史概説 学献社 東京
     宋元戦争史 四川省社会科学院出版社 成都


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