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才に溺れるが策を欠く頼長は、墓穴を掘り、みずから孤立しあるいは信西、美福門院に追い詰められ、
破滅へ向かって突き進む。
あれほど愛してくれた父忠実からも早々に見捨てられ、最後は頼りにしてくれた崇徳院からも罵倒される。
側近除きただの一人も理解者がいない孤立無援の状況。たった一人~これがキーワードのようだ。
どう見ても悲劇的だが、ノベ二巻を読むと滑稽な狂言回し、道化のようにも見えてくる。
山本氏がこの悲喜劇的人間をどう演じるかに注目したい。小物感だけでは興ざめだ。
今回のドラマは生霊ではなく、権力に執着する人間崇徳像も打ち出しており興味深い。
こうした視点からは頼長への罵倒は違和感なかった。