12/02/27 18:25:12.72 niKSJdFG
>>362
>昨日見て疑問点がふたつ
昨日の最大の疑問点は摂関家の描かれ方。
制作陣はバカなので、摂関家をまったく理解していない。よって説明が
全部デタラメ。
昨日は、摂関家の忠通、忠実、頼長の揃い踏みシーンがあった。
忠通はテロップで「関白」と表示され、頼長は「兄上」と呼び、忠実は
テロップで「摂関家の長」と表示され、頼長は「父上」と呼んだ。
はっきり言って、全部間違い。
忠実:「喜べ。年内にそなたは内大臣に任ぜられることが決まった」と
言っているのでエピソードは1136年の話。(頼長は1136年12月9日に内大臣就任)
まず藤原忠実は、摂関家の長ではない。当時摂関家の長は藤原忠通。
藤氏長者は皇室の三種の神器のようなもの(朱器・台盤)で継承されていた。
皇室とはかかわりなく、摂関家が自律的に決めていた摂関家鉄の掟だった。
のちの保元の乱の後、宣旨によって忠通は藤氏長者に復活し、摂関家は屈辱
を受けることになるのだが。
藤原神器(朱器・台盤)は藤原にとって絶対的なものだった。1150年に
忠実は武士を使って、忠通から朱器・台盤を強奪し、藤氏長者を忠通から
頼長へ替えるのだが。
忠通は当時実子がなく、頼長を養子(猶子)にしていた。よって忠通は
「兄上」ではなく、「父上」だった。近衛基実が生まれる7年後の1143年まで
少なくとも「養父」と「養子」の関係だった。
昨日は上座に忠実が座っていたが、やはりおかしい。忠実は代表権をもたない
名誉会長みたいなもの。摂関家の巨大利権は忠通が決済を行なっていた。
忠通が上座に座るべきだった。
「リアリティ」を売りにするのなら、こういうところはきちんと描かれるべき。
ところがコーンスターチの大量ばら撒きこそがNHKの「リアリティ」らしい。
バカのリアリティだ。