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タフマン白河帝の時代までは、道長に代表される「自分の娘を帝に押し付けて
生まれた孫を看板にして政治のイニシアチブをとる」という時代だったのを、
頼通あたりがもたもたしている間に白河帝が奮戦して、上皇や帝らの王家が
実権を奪い取る政治体系を作っちゃった。
(もっともいったんは「天皇の外戚」でもなんでもなくなっていた摂関家に
政治中枢に居座るチャンスを与えたのも白河院なんだけどね)
そして後白河は信西の影響もあって「武力さえうまく使えば、もう帝なんて
誰にしたって関係ないじゃん?」と見切ってしまった人。
だから誰を東宮や帝にするかにも関心持たなかったし、三種の神器だって
「いらないよそんなもの」と言えちゃう凄い人。まあおかげで後鳥羽帝が
トラウマ抱えちゃうことになるんだけど。
信西と後白河は、道長時代の政治に完全にトドメを刺した人なんだけど、
「この後に武士の時代が来る」と思っている人には、なんか貴族政治の
権化みたいにイメージされているところもあるらしいから、何とか今年
新しいイメージを持ってもらいたい。
まあ博打に負けて裸で通りを歩いているとか、元服式でも人の葬式でも
バックダンサーと歌い踊っているなんていう皇族の姿見れば、今まで通りの
イメージでいろっていう方が無理だと思うけど。
日本の皇族貴族を時代劇なんかの陳腐なイメージで見たら大間違いだぞ!w