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NHKも考証2やその他「王家」擁護論者で、現代であれば「皇室」「皇族」、
平安時代でも「皇家」、「朝家」があるのに「王家」でなければならない
理由を説明したものは一人もいない。「王」は使われていたから「王家」も
いいんだという説明がされたのみ。
「王」は古代から漢籍でも日本でも使われていた。しかし、熟語と中の
漢字一字は大きく意味が異なる。例えば、「精神」、「電気」は、中の
一字と熟語が意味していることは大きく異なることは自明のことだ。
「王」が使われていれば「王家」も問題ないとするのは行き過ぎた。
また文脈も大事だ。例えば、「桜」は「広葉樹」だが、「桜の花」を
ある時から「広葉樹の花」と呼ぶのは奇妙だ。「桜」という言葉が適切。
これは、実態は「院の私兵」であって「上皇・天皇・親王・皇胤の一家の家臣」
でない平家を「王家の犬」と呼ぶのも同じだ。「王家」を使う理由がない
(そもそも上皇・天皇・親王・皇胤を一まとめに一家とすることが無理)。
では、「王家」の用例を過去と現在について調べると、「王家」は
鎌倉期の花園天皇の「花園天皇宸記」、北畠親房の「神皇正統記」
や日蓮の「上野殿御返事」がある。これらは朱子学の影響を受けたもの。
しかし、「神皇正統記」でも「皇」 695件 、「天皇」359件、「王」179件、
「帝」 73件、「上皇」 46件、「朝廷」 4件、「朝家」2件 、「皇家」2件
であり、「王家」は2件 に過ぎない。そして、「王家」も「王家之権」と
熟語として使われている。「王家之権」も現代語で言えば「正統統治権」
とでも言うべき抽象度の高い熟語だ。