12/05/11 00:48:49.89 oUDkyTvf
>>972
『兵範記』久寿二年七月二十三日条に「王者議定」が開催され
たと明記されているね。当時の官人からして用いている語だ。
>>974
院が検非違使を動員する際に、本来の命令権者であるはずの検非違使別当を
無視し、直接指示をだしているんだけど、これは院と北面の関係に基づいている。
院直属の北面の武士たちは検非違使庁の武官でもあるというケースが多かった
(もちろん正盛・忠盛・清盛も同じ)んだけど、つまりは国家の公の警察機関に
所属している武官が、院と北面というどちらかというと私的な関係に基づいて、
本来の官制上のルートを無視して出された命令に従って活動している状態。
単純な院の私兵ではないわけで、これを踏まえると「王家の犬」という表現も
個人的にはそう的外れなものでもないと思ったけどね。
ついでに当時の上層(無論天皇家も)に家意識が出来始めるのが院政期と
いう指摘もある。