12/05/13 17:32:55.78
「じゃあ下手じゃないって証拠見せてみろよ。今すぐ」ぐいっと顎をそびやかし、横目で俺を挑発する。
「見せてやるよ」後頭部を抑えて噛み付くように荒々しく唇を重ね、舌で口中を探り柔らかい舌を捕らえて吸い上げる。
舌で歯の内側をなぞると悠一の体からくたりと力が抜ける。息もろくにつかせない程激しく、長い時間をかけてキスをした。
甘く柔らかい感触の唇を名残惜しく離すと、悠一の目はすっかり潤んでいる。完全にスイッチが入った顔だ。
「誰が下手だって?」「…お前」畜生。コイツ、やっぱ可愛くない。
「このヤロー、思い知らせてやる」「出来るもんならやってみろよ」
赤く染まった目元で上目遣いに睨んでくる顔が色っぽくてぞくぞくする。
その目つきがどんなにそそるか知らないだろ、お前。
ソファに押し倒し、もう一度キスしながら上半身に手を這わせゆっくりと撫でる。
それだけでうねるように反応し始めたのを確認して、親指の腹で胸の中心を撫でると途端に甘い声が漏れ出す。
小さく固く尖ってきたものをきゅっと強く摘まむと背中が弓なりにしなる。もう片方の手を背中に回し、
背骨に沿って上へ滑らせると「んっ……あ、あぁっ…」荒い息と共に声が止まらなくなる。両手で俺のシャツを握りしめ、
固く目を閉じてる。Tシャツを捲り上げて胸の尖った物をねっとりと舐めた。
「ぁあんっ」
普段は可愛くない事ばかり言うくせに、唇を押し当てると切ない良い声で啼く。
悠一の体は俺が今までに寝たどの女よりも敏感で貪欲だ。
もっと感じろよ。俺を。
俺がどんなにお前を想っているかを。
何もかも忘れるくらい感じさせて、悠一を俺で上書きしてしまいたい。
苦い記憶もつらい経験も忘れてしまえる程に。