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◆オリンパス菊川元社長「全責任負う」 粉飾事件初公判
オリンパスの粉飾決算事件で、金融商品取引法違反（有価証券報告書の
虚偽記載）罪に問われた同社元社長、菊川剛被告（71）ら旧経営陣３人と
法人としての同社の初公判が25日、東京地裁（今崎幸彦裁判長）で開かれた。
罪状認否で菊川元社長ら３人と同社はいずれも「間違いありません」と
起訴内容を全面的に認めた。菊川元社長は「全責任を負う所存です」と述べた。
検察側は冒頭陳述で、オリンパスが1990年代から、保有する金融商品に
発生した多額の含み損を簿外に切り離す「飛ばし」を開始。一連の不正会計に
菊川元社長ら歴代３社長が関与したと指摘した。
初公判を迎えたのは、菊川元社長のほか同社元副社長、森久志被告（55）と
同社元監査役、山田秀雄被告（67）。
起訴内容によると、３人は指南役だった野村証券ＯＢで元証券会社取締役の
中川昭夫被告（62）＝同罪で起訴＝や野村証券ＯＢの投資関連会社社長、
横尾宣政被告（58）＝同罪などで起訴、同社取締役、羽田拓被告（49）
＝同＝ら４人と共謀。
損失穴埋めに利用した国内企業３社と英医療機器メーカー「ジャイラス」買収に
伴うフィナンシャルアドバイザー（ＦＡ）報酬などをのれん代（買収価格と買収される
企業の純資産の差額）として2007年３月～11年３月期に架空計上し、年度ごとの
連結純資産額を416億～1178億円水増しした有価証券報告書を関東財務局に
提出したとされる。
日経新聞 2012/9/25 10:48
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