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「今後数年間は、日本のどこで噴火が起きても不思議ではない」
気象庁の火山噴火予知連絡会会長を務める藤井敏嗣東大名誉教授
は、こう指摘する。世界で20世紀以降に起きた計5回のM9以上の
巨大地震では、その後、例外なく噴火が起きているからだ。
藤井氏によると、昨年6月に起きた南米チリのプジェウエ火山の噴火は、
2010年のチリ地震(M8・8)で誘発された。同火山の噴火は半世紀ぶりで
前回は1960年のチリ地震(M9・5)の2日後に起きていた。
ロシアのカムチャツカ半島にあるベズイミアニ火山は1952年のカムチャツカ地震
(M9・0)の3年後、千年ぶりに噴火し、現在も活発な活動が続いている。
この地震では、ほかに3つの火山が3カ月以内に次々と噴火した。
インドネシアでは2004年のスマトラ沖地震(M9・0)の4カ月~3年後、3火山が噴火。
91年に20世紀最大の噴火が起きたフィリピンのピナトゥボ火山も活断層による
前年のフィリピン地震(M7・7)が引き金だった。
(中略)
藤井氏は「大震災の地震は何らかの影響を与えたはずで、富士山の噴火はあり得る」と話す。
世界のM9以上の巨大地震は、いずれも海溝で起きている。
海洋プレートが陸側プレートの下に沈み込む場所だ。
マグマの材料となる水が地中深くに運ばれるため周辺には多くの火山がある。
巨大地震はなぜ噴火を誘発するのか。その仕組みはよく分かっていないが、
藤井氏は揺れによるマグマの発泡が有力な原因とみている。
サイダーの瓶を振ると、飲み口から泡が噴き出すイメージだ。
地震が起きると、火山の下にあるマグマや周囲の岩石が地震波で揺れる。
マグマだまりの直径が地震波の波長より長い数百メートル規模だった場合、
高熱で軟らかいマグマと、冷たく硬い周囲の岩石は異なった揺れ方をする
この結果、両者を安定させていた力のバランスが崩れ、マグマに掛かっていた圧力が低下
それまでマグマに溶け込んでいた二酸化炭素や水が気化して泡立つようになる
気体は液体より軽いため、発泡した分だけマグマは軽くなって上昇を開始
上昇するとさらに圧力が下がって発泡して軽くなり、この繰り返しで噴火に至るシナリオだ
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