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大津市で市立中学2年の男子生徒が自殺した問題で、滋賀県警が学校と
市教委に異例の家宅捜索をしてから18日で1週間。県警は40人態勢の
捜査班を作り、夏休み中に数百人に及ぶ生徒や卒業生から集中的に事情を聴く方針だ。
ただ、刑事罰を科すことができない年齢の生徒も捜査対象であるうえ、
全ての生徒や保護者の心情への配慮も求められ、捜査は長期化する可能性もある。
一方、生徒からは「学校は真実に向き合って」などと、一日も早い解決を
求める声が上がった。【村瀬優子、村山豪、石川勝義、加藤明子】
◇時間経過、物証乏しく
「『いじめ罪』という法律はない。学校の出来事を何でも摘発できるわけ
ではない」。滋賀県警の幹部は捜査の難しさを強調した。
県警は今月11日、男子生徒に対する同級生3人の暴行容疑で、関連先として
学校と市教委を捜索した。3人は昨年9月の体育祭で、男子生徒の手を
鉢巻きで縛ったり、殴ったりした疑いがあるという。
県警は教諭の日誌、学校の調査資料などを押収し、暴行容疑の裏付けを進めている。
学校のアンケートで多くの生徒が男子生徒に対するいじめを指摘する回答をした。
ただ伝聞も多く、確認するのは容易ではない。物証に乏しく、生徒の自殺から
時間が過ぎており、県警は生徒らの証言を組み立てて捜査を進めるとみられる。
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