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【北京=森安健】日中韓3カ国は12日、北京で経済貿易相会合を開き、
3カ国による自由貿易協定(FTA)交渉を年内に開始することで一致した。
11月の東アジア首脳会議での交渉入りを目指す。中韓向け輸出が貿易額全体の
3割近い日本は恩恵を受けるが、韓国は同時に進める中韓2国間の交渉を
優先させる構え。3国間の温度差は残っており、日中韓がFTAの締結に
こぎ着けるには曲折も予想される。
会合は枝野幸男経済産業相、中国の陳徳銘商務相、韓国の朴泰鎬・外交通商省
通商交渉本部長が出席した。交渉の早期開始を目指してきた日本が慎重な
韓国に配慮し、開始時期を「年内」と遅らせることで折り合った。13日の首脳会談で
最終合意する。
3カ国は交渉入りに向け、国内手続きや事務折衝を直ちに開始することでも合意した。
枝野経産相は会合後に「交渉開始後はできるだけ早く妥結できるよう努力する」と
述べた。
このほかに東南アジア諸国連合(ASEAN)と日中韓など最大16カ国が加わる
アジア太平洋の広域経済連携で、早期の交渉開始を目指すことでも一致した。
会談でまとめた共同声明はFTAを「3カ国関係を強化する」と評価した。貿易や
投資を拡大するだけでなく「幅広い3カ国協力を進めるための包括的・制度化
された枠組みとなる」と位置付けている。
3カ国は昨年から、今年の早い時期の交渉開始を目指して協議を継続してきた。
日本は13日の首脳会談で交渉の即時開始に合意するシナリオを描いてきた。
だが、韓国は昨年締結した米韓FTAに対する国内世論の反発が強まったため
慎重姿勢に転換。一時は交渉開始の合意すら危ぶまれるようになった。
最終的には議長国・中国の仲裁もあり、韓国の歩み寄りを引き出した。
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日経新聞 2012/5/12
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