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◆新日鉄:韓国のポスコを提訴 製造技術を不正に取得、使用
新日本製鉄は２５日、韓国の鉄鋼大手ポスコなどを相手取り、
「方向性電磁鋼板」と呼ばれる高性能鋼板について、新日鉄が保有する
製造技術を不正に取得・使用したとして、不正競争防止法に基づく
民事訴訟を東京地裁に起こしたと発表した。
約１０００億円の損害賠償と、同鋼板の製造・販売の差し止めを求めている。
提訴は１９日付で、ポスコと同社日本法人に加え、新日鉄の元社員も対象とした。
新日鉄は、ポスコが新日鉄元社員を通じて製造技術を不正取得したと主張
している。米国でも特許権侵害を理由に、同様の訴訟を起こした。
方向性電磁鋼板は、電気を各家庭に送るための変圧器に広く利用される
特殊な鋼板。
高機能の電磁鋼板の生産規模は世界で年間約１００万トンあるが、
新日鉄は約３割を占める首位メーカー。
一方で同社によると、ポスコも０４?０５年ごろから急激に品質を向上させ、
現在では約２割のシェアを占めているという。
毎日新聞 2012/04/25
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