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▼地方国公立大医学部の現状▼ 香川大医学部の事例
(香川大医学部)同窓会などがまとめた進路状況によると、十一年三月までに卒業した
千三百三十一人のうち、現在も同大の医局に所属しているのは、約半分の六百八十一人。
しかし、十年以降は四割前後と減少傾向にある。
「県外出身者や女子学生が多いなどの要因はあるが、一番は県内に就職先があまりないこと」。
同医科大のOBは若い医師の勤務医志向を挙げ、「香川医科大には医師を送り込める関連病院が
少なく、大きな公的病院にはなかなか行けない」と指摘する。
現在、県内で勤務しているのは三分の一の約四百六十人。だが、その六割は医大勤務(大学院生
も含む)で、他の病院などの勤務医は百六十人余にすぎない。
県立病院でみると、その傾向は一層際立つ。中央病院は、八十一人の常勤医(研修医は除く)
のうち、香川医科大から派遣されているのは四人。このうち卒業生はわずか二人。他は白鳥に
一人いるだけだ。
「あまりにも少ない。せめて津田、白鳥の院長ポストぐらいはほしい」。行政側の配慮を求め
る大学に対し、県は「枠を作っても医師を派遣してくれない」と不信感をみせる。
県によると、がん検診センターは設立当初から香川医科大に三つの枠を設けているが、現在派遣
されているのは一人だけという。「えっ、それは知りませんでした」と大学側は驚きの声を
上げるが、「科によっては医局の手が足りないから出せない場合もあるのかも」。
関連病院の少なさが医局員不足を招く悪循環を打ち明ける。