14/01/27 10:48:38.97 8vcpyJiK
>>531 続き
突然ガシャン!!という音が鳴り響いて、じゃりの上を走る音が聞こえた
予想外の事と恐怖で完全に固まってしまい、声も出なかった
背後から「すみません」という男の声がして、振り返ると
すぐ目の前に男の胸部があった
どちらかというと長身の自分が見上げないと目線が合わないところに顔があった
体が密着するくらいの距離でこれはもう死んだかもしれないと思った
が、いつまで経っても攻撃されないし凶器らしきものも所有していなかったので普通に「はい?」とこたえた
その時は多分パニックになってて頭がおかしくなってたんだと思う
通報するとか誰かに助けを呼ぶとかいう考えに至らなかった
男が体を密着させたまま「○○ってどこですか」とボソボソと呟くのでそのままの体勢で道順を教えた
男は焦点が合わない様子でぼんやり聞いていたが、理解したと解釈してそのまま去ろうとした
なんかちょっと普通じゃない雰囲気の奴だった
ところが急にガッと腕を掴まれ抱き込まれながら「わからない~!ついてきて~!」と駄々をごねられた
体を無理矢理離し構わず帰ろうとしたが自転車を乗り捨てたままついてくる
「この道をずっとまっすぐ行ったら交番があるのでそこで聞いて下さい」と言っても「やだ~!こわい~!」とごねる
自宅を知られたら面倒なことになりそうなので、適当にまく事にした