僕らの知らない生活をする人たち 60人目at KANKON
僕らの知らない生活をする人たち 60人目 - 暇つぶし2ch642:おさかなくわえた名無しさん
13/04/24 09:55:06.95 YW0Kr9ZE
家主のおばちゃんも川向こうの棚田で畑を作っていて、そこで育てた作物や花をどんどんくれた。
花を作るのが趣味だと言っていて、百合やら菊やら惜しげも無く一抱えも持ってきてくれる。
ただ三人とも生ける花器を持ってなかったので、しばらくは色気も何もなくバケツに突っ込んで飾ってた。
そのうち生活が落ち着いてくると、洒落っ気も出てきてこれじゃいかん、となった。
いくらなんでも女三人住んでてバケツはない、と。

蔵の中をいろいろ見てみると、古めかしい臼があって、これはいい!と玄関に引きずってきた。
 ※餅をつくやつ。餅を入れるほうのやつです。
長年使ってなかったので乾燥で縦に大きく割れていて、水を入れてもジャージャー漏れてくる。
これを家主のおばちゃんに許可をもらって、花を生けることにした。
重量もあるので、どんなに大きな花を立てても全くグラつかないし、いくらでも生けられた。
おばちゃんがどこかから切ってきた山桜を枝ごと入れたりして、まさに古民家、って感じで素敵だった。

おばちゃんもやった花を綺麗に生けてくれるのが嬉しかったらしくて
(主に花を生けてた姉さんBは、着物が着れたりお茶を習っていたりして風流人だった)
私たちにくれる為だけに山に分け行って、季節の花をとってきてくれたりした。ありがたや。

そんなある日、おばちゃんが背丈ほどもあるマタタビの枝をくれた。なんか花が咲いたとかで。
地味だったけど清楚な花が咲いていて、早速玄関上がりの臼に飾った。
枝の張り出し具合とか、裾の混み具合だろかを見てるうちに、猫が帰ってきた。
ちなみに2匹いた。姉さんAの猫・チョビ(チョビ髭)と、私の猫・菅原グンタ(硬派)
2匹とも揃って帰ってきて、一直線にマタタビの下へ。しばらく、ふんふんふん、と葉っぱの匂いを嗅いでいた。
でも数秒後、いきなりバターーーーーーン!!!と二匹同時に横倒しに倒れた。
手足をつっぱらせて、吉本新喜劇みたいな感じで左側に同時にパターン!と。
見てたこっちがえっ!!?えっえええーー!!?って動けないでいるうちに、猫が「んっふっふっふっふ」と笑い出した。


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