12/06/29 10:23:46.06 WbG0CxmO
>>127
時計の針は、イソのような下手なヤツが乱暴に抜けば「一度抜くと穴がブカブカになるので再利用ができない」状況に
なるかもしれんが、しかるべき技術を持った職人ならそんなことはない。
必要もないのに何十回も針を抜き差しすればそうなるかもしれんが、5年に一度のOHとしても、30回抜き差し
するには75年もかかる。それだけの期間稼働する腕時計は恐らく存在しない。
「古い時計のオーバーホールをお願いする時は普通の時計店より、時計専門のアンティーク店に
お願いして消耗部品も作ってもらったほうが確実なのでしょうか?」
普通の時計店、例えばイソみたいな所で出来るのは「分解して掃除して組立て直す」ことだけ。
腕時計に関しては、何十年も経ったような時計の場合、「新品の時から日差が数十秒程度だった」「防水性
がなく高温多湿の日本では実用に耐えない」ものが少なくないんだが、下記のブランドのものなら、
「完全OH」
をする価値がある。オメガ以外は、輸入元に依頼してスイス本社に送って貰うことになろう。
オメガ:真面目な時計屋なら、消耗した部品をオメガ純正の新品部品に替えてきちんとOHしてくれる。
SGJは時計店に純正部品を出してくれるらしい。SGJに依頼すると、スイス送りとなる。
IWC:
輸入元のリシュモンジャパンに依頼すれば、本国に送って、純正部品を使ってOHしてくれる。
ただし費用は10万以上かかる。
なお、IWCの8541とかの「ペラトン巻上げ機構」は、構造上、部品の摩耗がどうしても発生するので、
本来はOHごとに「ペラトン巻上げ機構」一式を交換して性能を保つ仕様だそうだ。
リシュモンジャパンは時計店に部品を出さないので、リシュモンに出す以外に完全なOHは不可能、という
ことになる。
同じリシュモンジャパン扱いのジャガールクルト、ヴァシュロンコンスタンタンも同様だと思うが、ヴァシュロン
については、「祖父の遺品のOHを依頼して30万かかった」という話を費用内訳つきで聞いたことがある。
パテックフィリップ:パテックフィリップジャパンに依頼すればOHしてくれる。費用は分からん。