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高校受験の偏差値で、大学受験を考えると確実に痛い目にあいます。 なぜなら高校受験は、母集団のレベルが極めて低く、そのため偏差値がインフレ状態になるからです。
高校受験では同世代の下位層のほとんども受験し、中学受験組が参加しないため、大学受験や中学受験に比べて、偏差値が異常に高く出るのです。
国立大学受験と公立高校受験の偏差値を比較する場合は、「高校偏差値-10(文系)、-15(理系)」が大学受験の偏差値だと言われています。
文系と理系で違うのは、理系の方が母集団のレベルが高いからです。いわゆるFランク大学のほとんどは文系で、理系は難関の医学部も含まれます。
そのため、模試にもよりますが、下のような具合になるわけです。自分の高校の進学実績の平均を見ると、だいたいこのようになっているはずです。
○公立高校偏差値70 →国立大学(文系)偏差値60 国立大学(理系)偏差値55 *地方国立大学でA~B判定レベル
ですから、もし地方国立大学(いわゆる駅弁大)以上の大学に確実に進学したいと思うなら、偏差値70以上の高校に入り、平均以上の成績を取り続けることが大切です。
一般的な公立中学(1学年200人)なら、学年1位で名大や東北大などの地方旧帝、クラス1位で地元国立というのが目安です。
統計上、地方国立やマーチは、同世代の上位10%弱ですが、そうした優秀者の多くが難関私立中学出身者なのです。地方旧帝に進学したいなら、公立中学で学年1位は当たり前です。
地方だと通学上の理由で、その高校のレベルとはかけ離れた実力者が進学して来ます。高校受験で偏差値75ある生徒が、偏差値55の地元高校に進学することもあります。
大切なのは、そうした例外的な生徒を見て、「自分もそうなれる」と変な勘違いをおこさないことです。入学時点から偏差値20も差があるのですから。
また、地方だと偏差値70のトップ校と偏差値68の2番手校で、偏差値が2しか違わないのに、進学実績で大きな格差が生まれることが多くあります。
これは偏差値80近くある優秀層が、「偏差値70しかないけど、1番マシ」なトップ校に来るからです。つまり、東大に行くような優秀者は、トップ校の中でも、入学時点から別格なのです。
なお、中高一貫校では中3で高1、高1で高2、高2で高3の模試を受けます。そのため、高3になると、そうした中学受験組や浪人生が初めて合流するので、偏差値が急落します。
まだ高1や高2で学年通りの模試を受けているとしたら、あなたの実力は「その模試の偏差値-8」程度です。高2で偏差値70あっても、実際には62程度の価値しかありません。
ちなみに、私大は日程が重ならない限り併願が無制限で、実際の合格人数と大きく異なる場合がほとんどですから、高校のホームページの合格実績を鵜呑みにしてはいけません。
それに比べて、国立大は基本的に1人1学部の実績です。高校の合格実績は、国立大を中心に見るとよいでしょう。また、たいてい3~5年の合計(浪人含む)なので、注意が必要です。
このように大学受験は、高校受験とはまったく比較にならないほど、厳しいものです。高校受験で偏差値70あっても、たいして自慢にもならないのです。謙虚な気持ちで頑張りましょう。
インフレ高校偏差値70 = 大学(理系)偏差値55
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