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川重、航空機部門を増員－「７８７」など増産対応
川崎重工業は航空機部門で１３年度末をめどに３００人規模の追加増員を決めた。
防衛省から受注した新型機が量産を控えているほか、米ボーイング機向けの分担製造品の増産要請に対応するため。
これまで先行して設備の新増設を実施してきたが、増員により設備の稼働率を高める。
人材育成も図り、中期的な航空機需要の高まりに対応する。
川崎重工業の航空機部門は防衛省の次期輸送機「Ｃ２」などの開発・製造のほか、米ボーイングの大型機「７７７」、中型機「７８７」の前部胴体の開発・製造を手がける。
世界的な航空機需要を受け、ボーイングは１３年末までに「７８７」の生産機数を月３機から月１０機に、大型機「７７７」を同７機から同８・３機に引き上げる方針。
能力増強が求められているのに加えて、防衛省から１１年度に受注した「Ｃ２」も１４年度１機、１５年度３機を納入する計画で量産体制の整備を急いでいる。
「７７７」「７８７」を製造する名古屋第一工場（愛知県弥富市）、「Ｃ２」や大型部品を製造する岐阜工場（岐阜県各務原市）など３工場の製造部門を中心に正社員・契約社員で増員する方針。
３工場では正社員で約３３００人いるが、今後の受注増を見据えて「急に増やせないので長期計画を練りながら増員していく」（村山滋常務航空宇宙カンパニープレジデント）考えだ。
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