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・昨年１１月から行方不明になっていた愛知県東海市のリサイクル会社営業課長、相川比奈江さん
（４８）の遺体が岐阜県御嵩町で発見された事件で、愛知県警は２７日までに営利目的略取、
加害目的略取の疑いで、岐阜県内のプラスチック関連の会社社長２人を逮捕した。
逮捕されたのは、プラスチック加工会社「東輪化学工業」社長小川卓美容疑者（５３）と、
プラスチック金型製造会社「プロスワン」社長市川孝之容疑者（４５）。
捜査関係者によると、相川さんは昨年１１月７日午前、同僚らに「輪之内町に営業に行く」と告げ、
社用車で出掛け、午後２時３５分の連絡を最後に消息不明となった。今月２１日に御嵩町で遺体で
見つかり、死因は溺死だった。
相川さんが失踪した１１月７日夕には三重・桑名市でキャッシュカード、健康保険証、運転免許証
などが落とし物として届けられ、その３時間後には名古屋市中村区でカーナビを壊された社用車が
発見された。翌８日には岐阜・海津市で真っ二つに折られた相川さんの私用と社用の携帯電話、
営業日報などが見つかった。
関係者によると、市川容疑者の父純男氏が会長を務める金属製造会社「市川金属」は昨年１０月、
契約不履行があったとして、相川さんが営業担当をしていた富田日中貿易から２０００万円の
損害賠償請求訴訟を起こされた。
訴状によると、富田日中貿易は昨年３月、「市川金属」と、銅を含む金属くず２００トンを４０００万円で
購入する契約を締結、前金として２０００万円を支払った。届いた金属くずの銅の含有率が説明より
少ないため返金を要求したが、同社は応じなかったという。