12/02/14 20:52:35.18 T/9Bjvfz
週のタイトルに鼻の名前付いてるの知らなかったw
来週再来週のほうが気になるかもだ
聡子の成長が表立ってくる
ネタバレスレより
"コシノ洋装店ものがたり"！より。
正直言って、ミチコには申しわけないのですが、テニスに興味がなかったし、他人様が喜ぶほど
嬉しいこととは思いもしませんでした。自分が出来て楽しいものであれば感動もできるのですが、
ミチコがテニスで一番になっても、ほんとうにピンときませんでした。
そんな私の姿が判らないミチコではありません。ミチコは、私にとって娘はヒロコとジュンコだけで、
自分のことなど可愛くないのだ、と思っていたと思います。
ミチコは私の勝手な態度に、なぜ自分だけが、と悔しくてたまらなかったと思います。
大会で優勝し岸和田に帰ってきた時、ミチコは優勝の賞状や賞品を見せびらかすようにしたかと思うと突然、
まるで私に挑戦するかのように、
「あたし、やっと日本一になれた。もうこれで引退するわ。これからはお母ちゃんの手伝いするから、そのつもりで」
と言いました。私はミチコがてっきりテニスを続けるのだとばかり思っていたのですが、
まったく逆のことを言い出したのです。それも姉二人と違って、何の経験もない洋裁をするというのでした。
「どうしてテニスやめるの」という質問に、賞品を前に寂しさを滲ませながら、
「お母ちゃん、一位と二位の差はどれぐらいあるか知ってる？ 二位は取りやすいけど、
一位と二位の差はものすごく大きいんよ。二位までは努力すれば取れるけど、一位は努力だけではなられへん」
「そうなの……」と私がわけが判らず、ただうなずくばかりでした。
「あたし、一位になるという目標で今日までやってきた。何がなんでも、という思いでやってこられた。
でもね、今度は追われる身や。一位を守りとおすのは並大抵やない。
これ以上、やり続けたらお母ちゃんの面倒を見られへん。お姉ちゃんはそれぞれの道を歩いて、
二人ともいてへんし、これからは私が店を手伝う」(つづく)
聡子がテニスラケットと別れるらしき画像。
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