13/12/27 14:29:07.66 MJaOFMjB
一番美味しいモンスターはウルクスス 間違いなくウルクスス
看板娘にもあの味を知ってほしい というわけで月光アイスダンスを受注して
二人で氷海に出向いて ウルクススのジビエ料理を振舞いたい
刃物のように堅い耳は ぶつ切りにした大腿骨と一緒にじっくり煮込み
野生の甘みたっぷりな出汁がとれたら 化け鮫の上ヒレを投入
仕上げにカクサンの実を浮かべて蓋をし ニトロダケで一気に煮詰めて味付ければ
耳の軟骨ほわほわ ヒレ肉とろとろの極上スープが完成
背肉と腿肉は その荒々しい野生味を活かして 下準備は怪力の種で軽く済ませ
腹甲を鍋代わりにして ブレスワインを垂らしながら加熱して 豪快に焼肉に
腹甲鍋は 無数の溝のおかげで雑な焼き方でも万遍なく火が通るし
余分な脂は勝手に流れてくれるから しつこくなく それでいて旨みの凝縮された
絶妙な焼き加減を簡単に実現でき おまけにそのままお皿にもなる 男料理の強い味方
そしてメインの尻肉 これはもう カワズの殿油でカラっと唐揚げ これしかない
隠し味に忍ばせたドス黒い血の 世界を喰らう勢いで食欲をかきたてる風味と
カラカラに揚げてもなお失われない プリプリの食感がたまらない
最も美味しい部位を 一番好きな調理法で食べる これほどの贅沢はない
待っている間に 看板娘が腕を振るってくれた
マンドラゴラと古代魚の包み焼きアルビノエキス和えも とってもおいしそう
全ての料理が出揃ったら 一品ずつ交互に味わって
あまりの美味しさに感動して 同時に変な笑い声をあげて 幸せな顔を見合わせたい
お腹いっぱいになったら 氷爪を加工して簡易のスケート靴を作り
看板娘の手を引いて 氷点下の鏡面に躍り出し
月の袂に輝く中庸な連星となって 共に常世に巡り回りたい