14/01/30 14:27:09.30 V+TjDEOh
入団試験はなんとかクリアしたものの どう足掻いてもケチャワチャに勝てなくて
バルバレから出立することもできないヘタレハンターになって 看板娘に慰められたい
明日はきっと 晴れますよ~
とか言って 最初のうちは冗談半分で笑い飛ばしてくれる看板娘
でも 何度も敗走を繰り返すうちに 態度も変わってきて
誰でも最初は そういうものですから…
諦めずに…頑張ってください
とか 真剣に励まされるようになって 悔しいやら情けないやら
擦り傷だらけの顔をふとももにうずめて 過呼吸になるまですーはーして咽び泣きたい
昼は依頼主やギルド関係者に頭を下げて回り
夜は遅くまで起きて ブレイブ一式のほつれを縫い直す看板娘の背中を見て
次こそは! と奮い立つハンターさん
遺跡平原を駆け回って 薬草とアオキノコを集めて調合し ピッケルを振るい
質感が苦手で敬遠していたクンチュウアームも 勝利のために装着
そして出発の朝 バルバレの門の前で 看板娘の手をぎゅっと握って
昂ぶる気持ちそのままに 想いを打ち明けそうになるものの 途中で言葉に詰まって
帰ったら…全部話すから!
って言って 意気揚々と出発して やっぱりクエスト失敗したい
そしてまた 性懲りもなく看板娘のふとももに甘えて 現実逃避していたら
いつもの慰めの言葉の代わりに 受付嬢を免職されたことを淡々と告げられ
お嬢の夢を奪っておいて 色欲に溺れようとしていた己の不甲斐なさに打ち拉がれたい
…あ ところでハンターさん 出発前の…
帰ったら話すことって なんだったんですか? ねえ?
と 首を傾げて 温度のない瞳で見つめてくる看板娘の前から逃げ出し
そのまま遠い田舎に出戻って ランポスにかじられて野垂れ死にたい