10/11/04 02:44:08 LVLXK+l0
>>349
元々中央省庁関連の受託研究をやっていて、経験者採用で地方自治体に入庁した者です。
>こういう人事交流は批判されがちですが、
自治体職員の間でも、批判的な意見が強いです。
ただでさえ少ない地方自治体の管理職・幹部ポストを、国の若手職員に占拠されてはたまらない、というのが自治体のホンネです。自治体職員の士気低下にもつながっています。
>実際かえってきてからも向こうの自治体の方と結構連絡とったり
>しているみたいだし、双方にメリットがあるのでしょう。
国と自治体の人事交流のメリットと、殿様研修(国の若手職員が自治体の幹部職員になり、自治体の年配幹部職員に傅かれながら「リーダーシップ」を学んでいくこと)のメリットを混同されているようですが・・・
地方自治体の幹部職員からすれば、中央省庁とパイプを持っておくことは確かにメリットです。
ただそれは、地方自治体に実施に意志と能力があり、かつ広域的に取り組む必然性のない事業や施策の予算や権限を、無駄に国が抱えているからです。
自分達の自治体でやっている、またはやりたい事業・施策の許認可権者には逆らえないし、積極的に交流を持とうともします。
でもそれは、地方自治体にとってもはや理不尽なものでしかない、今の枠組の中でのメリットに過ぎません。
私自身、ある省庁の施策・事業に国側のコンサルと、地方自治体の担当者の両面から関わってきて、国がいかに無駄な権限と予算を抱えていて、それが日本の行政を非効率的なものにしているかがよくわかりました。
自治体の中高年の職員には中央省庁のキャリア官僚の権威を有難がる風潮がありますが、
人事交流したいなら、同格のポストで出向すればいい。小役人風情と人事上同格に扱われるのは、キャリア官僚のプライドが許さないのかな?
殿様研修をやりたいなら地方分局でやってください。
というのが、志ある自治体若手職員のホンネです。