12/06/20 14:58:12.74
主人公は入社4年目のOL。
3年間は総務部で働いていたが、4年目の今年は企画営業部に配属となり、慣れない仕事に何とかついていこうと頑張っている。
榊誠司は企画営業部の部長。47歳、既婚者。一条秀之は主人公の直属の上司に当たる。
会議中に居眠りしてしまった主人公を叱責する榊を、最初は少し怖いと思っていた。
が、主人公に差し入れをしたり、主人公に付き合って残業したりしていくうちに、次第に二人の距離が縮まっていく。
榊にお茶を入れ、味がいいとほめられ素直に喜ぶ主人公。
主人公は、毎日の激務に追われる榊を心配する。
一条をサポートしてやってくれ、という榊に、それはもちろんだがいずれ榊のサポートもできるようになりたい、と答える主人公。
それを聞いて、榊の顔がわずかにほころんだ。
話しかけても相変わらず不愛想な榊だが、主人公の心から苦手意識は消えていた。
新たに営業補助に配属されてきた藤乃綾子は、一条の元彼女で主人公を敵視している。
仕事上のデータを謝って削除してしまった主人公に、藤乃がきつく当たる。
榊に相談すると、思いがけず励ましと慰めの言葉が返ってくる。
自分も取り返しのつかない失敗はしたことがあるが、それでもこうして部長の地位についている。
失敗を乗り越えないと人は成長できない、主人公にもこの企画営業部で成長していってほしい、と。
躊躇いながら、主人公の力になれたら……、という榊の顔は、わずかに赤らんでいた。
気分転換に、と一条から飲みに誘われた主人公。
良かったら一緒に、と榊にも声をかけた。
来ないだろうなと思っていた主人公だったが、意外にも顔を出した。
一条が言うには、榊は結構付き合いがよく、時々飲みにつれて行ってもらっていたそうだ。
酒の席で、社内の女性社員が行う男性社員ランキングについての話が出た。
一位は榊、二位は一条。
二人と一緒に仕事していてよく妬まれる、というと、一条はただの上司と部下に過ぎないのに、と言う。
それを聞いて、内心寂しさがこみ上げる主人公だった。
会計を済ませて榊が店を出ていく。一条によると、こういうときは必ず榊が払ってくれるのだという。
家まで送るという申し出を断ると、一条は地下鉄で帰って行った。
店の外で、一条について語り合う主人公と榊。
自分と違って人当たりもいい一条は、マネジメントの実績を積めば早いうちに管理職になれるだろう、と語る。
一条を育てているのか、と問う主人公に、上司とはそういうものだと答える榊だった。
榊とタクシーに同乗して家まで帰ってきた主人公。
もう少し榊と一緒にいたかったと思うが、榊には妻がいる。そう思うことは許されない。
背を向けた榊の腕を思わず取り、また誘ってもいいかと尋ねると、薄く笑って、楽しみにしている、と答えて去っていく。
妻がいる人なのに、恋をしてはいけないのに、と考え、この気持ちは気のせいだと思いこもうとする。
出社してきた榊の顔色が悪いのを心配する主人公。
体調が悪いなら帰ってはどうか、と勧めるが、今日は大事な会議があって欠席するわけにはいかない、と言う。
しつこく休養を勧められてイラついた榊は、つい主人公を怒鳴ってしまう。
言い過ぎた、と思って詫びる榊。めまいと頭痛から、つい八つ当たりをしてしまった、と打ち明ける。
榊は主人公の勧めに従い、医務室で休んでくる、と言う。
主人公は不思議になって聞いてみた。体調の悪い榊が出かけようとしていれば、妻に止められたりしないのか、と。
妻は何も言わない、という榊の答えに、複雑な感情を抱く主人公だった。
464:Dessert Love~彼とのはじまり~ 榊誠司ルート2
12/06/20 15:03:30.93
休日にすることをやり終えた主人公は、まだ仕事が残っていたことに気付いた。
予定もないし、休日出勤して仕事をこなそうとする。
そこに現れたのは、いつものダブルのスーツとは違う、ラフな私服を着た榊だった。
休日出勤とは大変だな、という榊。お互いさまでしょうというと、私はいつも休日出勤しているから、という答えが返ってくる。
そういうふうだから体調不良になるのだという主人公に、榊は謝る。
謝った様子が可愛い、と言うと、榊は怒った言葉を吐くが、照れる表情を隠し切れない。
仕事が一段落ついて、榊から食事に誘われる。
最寄りの喫茶店に入り、休日の過ごし方について語り合う二人。
読書ぐらいしか趣味のない様子の榊。主人公は、外出したいと思ったが、一人で出かけてもつまらないし、仕事のことが気にかかったから、と話す。
だしぬけに、榊が主人公に恋人はいないのか、と尋ねてきた。二年前に別れてからはいない、と答える主人公。
そして、話題は榊の結婚のことになる。
榊は、36歳で取引先の専務の娘と見合い結婚したのだ、という。それまで、仕事優先で私生活は二の次だったから、早い結婚ではなかった、と。
もっと聞きたいと思う主人公だったが、榊はそれ以上自分のことは話さず、焦らずに相手を決めるといいと語るのだった。
社内運動会に参加した企画営業部の面々。
借り物競走に出場した主人公は、「あなたの一番好きな上司」と言うお題を出され、榊を連れてくる。
無事に一位を取って、喜ぶ二人だった。
借り物のお題を榊から聞かれ、恥ずかしがりながらおずおずと紙を差し出す主人公。
それを見て、明るく笑う榊だった。
運動会も終わり企画営業部は一位の成績を収めた。
榊が、これから食事でも一緒にどうか、と声をかける。
榊の妻のことを思ってためらう主人公だったが、自宅に妻はいない、帰っても一人だ、という榊。
それを聞いて、一緒に食事に行ってもいいか、と思う主人公だった。
食事の席で、今日は残業しないのかと尋ねる主人公。
そうするつもりだったが、帰る様子の主人公に思わず声をかけてしまった、という榊。
それはどういう意味か、と尋ねたが、笑って答えない榊だった。
榊から、主人公が企画営業部に移ってから、部の雰囲気がやわらかくなった、と告げられて驚く。
当たり前の人間的なところを思い出させてくれる、と言われて、嬉しさを隠せない主人公。
自分の存在が榊の役に立てているのなら嬉しい、と思う。
数日後。職場で榊が険しい顔をしている。また、体調が良くないようだ。
めまいがするが大丈夫だ、という言葉のそばから、榊の体が揺らいで倒れた。
動揺する主人公に、同席していた一条が医務室に連絡を取るように言う。
医務室で、ただの過労だと言われた榊。一条は休養するために帰宅を促し、自宅からの仕事の指示は不要だという。
榊は、自宅でもある程度の仕事を持ち帰ってしているという一条。
そんなふうに激務だから倒れるのだ、と言う主人公に、榊は何も言い返せない。
タクシーで帰宅する榊に、自宅まで付き添う、と申し出る主人公。
最初は辞退していたが、一条の勧めもあり、早退する榊に付添うことになった。
榊の自宅に入って、十分看病してあげたいと思う主人公。だが、妻のいる身の榊には、そんなことはできない。
一瞬もの言いたげな表情をした榊は、一条に礼を言ってくれ、と言って自宅に入って行った。
次の日。主人公は榊が病欠なことに寂しさを覚えた。
昼休みになって、思わず榊の自宅に電話してみる。妻が出たらどうしようと思ったが、電話に出たのは榊自身だった。
今自宅にいるのは榊一人だと聞いて、主人公は見舞いに行ってもいいかと尋ねる。
来てもいい、と言われ、様々な感情が渦巻きながらも、半休を取って榊の家を訪ねる主人公だった。
自宅での榊は、和服を着ていてくつろいでいる様子だ。
庭に入った時、小犬に飛びつかれて驚く主人公。
別に飼ってはいない、えさをやったら居着かれただけだ、と榊は言うが、小犬のことを想いやっている様子が微笑ましいと思う主人公だった。
465:Dessert Love~彼とのはじまり~ 榊誠司ルート3
12/06/20 15:07:27.51
家の中に入って、和室に通される。妻はいないのかと聞かれて、二年前から別居している、と答える榊。
それを聞いて、法的には妻がいるが、心理的には一人なのだと思い、榊への想いが膨らんでいく。
まだ食事を取っていない榊に、主人公は料理の腕をふるう。
あり合わせの材料で雑炊を作ったところ、榊は驚いていた。
いつも外食と出来合いの総菜、そしてサプリメント中心の食事しかしていない榊からすれば、手作りの料理は美味しく感じられたようだ。
そんな食生活はいけない、私が食事を作りに来ます、という主人公に、私のような年寄りを相手にしてはダメだ、と遠慮する榊。
榊に会いたいから毎日でも来たい、と言うと、いろいろな意味にとれるからやめたほうがいい、とやんわりたしなめられる。
半休を取ってまで話したい、世話がしたいという主人公に、榊は手を伸ばそうとして止める。
主人公といると、人生において大事なものは何だったかを思い出すと言って、榊は礼を言う。
そんな榊を、思わず抱きしめたくなる主人公だった。
そろそろ帰宅を、と榊に促される。
ここで、榊のことが好きだという気持ちに気がついて告白する。
長い沈黙の後、榊自身も主人公に惹かれていると打ちあける。
だが、その気持ちは、上司に対する信頼関係を恋愛感情と錯覚しているのだ、と言って主人公の想いを否定する。
冷静になれ、と説得されて、冷水を浴びせかけられた気持ちになる主人公。
帰りなさい、という言葉に抗えず立ち上がるが、こみ上げる思いを抑えきれず榊にしがみつく。
この機会を逃せば、きっとなかったことにされてしまう。そんなのは嫌だ、という思いが主人公を駆り立てた。
必死に思いを打ち明ける主人公に打たれ、榊は主人公を受け入れる。
主人公を否定したのは、傷つくのが怖かったからだ、という榊。
20以上も年上で、仕事しか取りえのない、不器用で口下手な自分でもいいのならば、と……。
そうして、身も心も結ばれた二人だった。
次の日、睡眠不足に悩まされる主人公。
榊も出社していて、もう体調は元に戻ったという。
自分も、榊を見習って頑張ろう、と思う主人公だった。
その日の夕方。主人公は体調を崩し、一条から顔色が悪いと指摘をうける。
その後もボーっとしながら仕事をしていた主人公だったが、榊から早退を促される。
休むと会えない、と思うが、榊は以前の主人公のセリフを返し、休養するよう勧める。
自分が風邪をうつしたのか、という榊の言葉に顔を赤らめる主人公だった。
帰宅しても、体調は良くならないどころか悪くなっているようだ。次の日も病欠を取って自宅で過ごす。
食欲もなく、マイナスな考えばかりが渦巻いていってつい泣いてしまう。
そこへ、見知らぬ番号から電話がかかってきた。出てみると、なんと榊だった。
何度か言い淀んだ末、榊は今、主人公の自宅前まで来ている、と言う。
ドアを開けると、会いたかった榊が立っていた。思わず涙ぐむ主人公。
主人公をベッドへ寝かせ、やたらと大量の差し入れを照れながらテーブルに広げる榊。
人の世話などしたことがないから、つい買いすぎてしまったという榊を、改めて可愛いと思う主人公だった。
全快して出社する主人公。一条から、昨日はすごく榊部長が心配していたと聞く。
榊も、心配のあまり一条が緑茶に砂糖を入れて飲んでいたと暴露する。
二人に心配してもらえて、幸せを感じる主人公だった。
社内旅行の日がやってきた。主人公は諸事情で一人部屋を割り当てられる。
経理部所属で親友の桜井理沙と榊のことを話していたら、本人がやってきた。
理沙から、榊の雰囲気がやわらかくなった、と聞いて、確かに今の方が話しやすいと思う。
宴会から席をはずしたとき、一条と藤乃のもめ事について聞いてしまうが、関わらないようにする主人公だった。
そこへ、ろれつが回らなくなるまで酔いのまわった主人公を心配した榊が現れ、部屋まで送って行く。
部屋の中で、なぜ飲み過ぎたのかと尋ねる榊。藤乃に優しすぎる一条にイライラして、と答える主人公。
一条はまだ自分が悪者になる覚悟はないんだろう、主人公に気があるようだし、と言う榊。
自分に気があるなんてありえない、と否定する主人公だったが、榊は君が鈍いから、という。
ヤキモチを焼いて嬉しい、と思う主人公は榊を抱きしめてキスしようとする。
が、ここではだめだ、と叱られて自重するように言われる。
激しく動揺する榊を可愛いと思いつつ、キスできなくてがっかりする主人公だった。
466:Dessert Love~彼とのはじまり~ 榊誠司ルート4
12/06/20 15:16:37.37
社内旅行が終わり、帰ろうとするとき榊に飲みに誘われる。
飲みすぎるなと釘を刺され、耳が痛い主人公だった。
躊躇った末、榊は自分と主人公が一緒にいるのは良くない、と言う。
主人公のことを思うなら関係を続けるとこはできない、望むような幸せを与えてあげられないから、という榊。
詫びの言葉を聞いて、目に涙が浮かぶ。
泣く主人公を慰めもしない榊に、終わらせたいというのは本気なのだと思うのだった。
榊の顔を見もせず、席を立って帰る。
改めて榊との関係は不倫なのだと思い知らされ、雨に打たれながら涙が止まらない。
だが、それでも榊を愛してると思う主人公。榊が忘れられない、日の当る所に出られなくてもいいとさえ思う。
意を決して、榊の家を訪ねる主人公。ずぶ濡れの姿に驚く榊。
しかしそれに構うことなく、主人公は自らに胸の内を吐露する。
正しい恋ではないことは分かっているが、それでも好きだというと、榊は主人公につらい思いをさせたと言って詫びる。
そうして、本当のことを語り始めた。
榊は、実は二年前に離婚していた。
だが、業務上のことを考えると不利益になる場合があるので、会社の上部にのみ報告し、結婚生活が続いているふりをしていたのだ。
なぜそう言ってくれなかったのかとなじられると、ただの男として主人公の愛を勝ち取る自信がなくて怖かった、と。
別れを言いだしたのも、いずれ主人公と別れることになるのなら早い方が傷が小さくて済む、と考えてのことだった。
こんな臆病で情けない自分でもいいのか、という榊。榊のことだけを想っている、という主人公。
心の底から理解し合えたと思った二人は愛の言葉を交わすのだった。
後日談。相変わらず二人は会社で働き続けている。
榊に、明後日から出張だと言われて、寂しがる主人公。
榊は来年取締役に昇格することを明かし、主人公が秘書になれば出張にも一緒に行けると語る。
社長の秘書は社長夫人だと聞いて、内心結婚を予感する主人公。
愛している、と言ってキスをする榊。榊と愛し愛される日々に、主人公は幸せをかみしめるのだった。
以上です。
榊とのフラグを折っていくと、総務に戻るエンドになります。
昔のゲームなのでシステムはもっさりしていますが、スーツ萌えおじさま萌え低音ボイス萌えの方にお勧め。
立ち絵は微妙な榊ですが、スチルだとイケメンになる率高しw
467:いけない名無しさん
12/06/20 17:15:03.37
乙~
468:いけない名無しさん
12/07/07 19:33:20.34
赤ずきんの山猫さんルートが知りたいです
469:いけない名無しさん
12/07/18 21:46:03.88
>>468
今攻略途中なので、つたない&クリアまでお待ちいただけるのでしたら…
470:いけない名無しさん
12/08/09 11:27:17.79
≪シュタインズゲートと先発作品の共通点≫
●バタフライエフェクト
・主人公に脳障害、死んだ幼馴染を助けるため何をやっても裏目に出て死ぬをループする、そのうちに病む
・主人公が余計なことしたせいでそもそも女は死んだ
・世界線移動すると特定キャラの関係が切れる事があり主人公のみが移動してきた元の世界線の記憶を持っている
・彼女を死の運命から救うため関係断ち切ったヒロインと雑踏ですれ違い振り返るエンド
●タイムマシン映画版
・タイムマシン使って死んだ好きな女助けるが女はまた死ぬ 女を助けるすべはないと知る
●未来からのホットライン
・まんまDメールで文字数制限あり送れる日数制限はあり未来からメールが送られてきて過去が変わり、メールが手元に残る
日数制限を破るために何度も何度もマシンを経由して過去に送る。
Dメール送った瞬間に世界が再構成されて、主人公たちが切ない事になる。
・ 時間を超えて通信が出来る装置、研究者チーム、ヨーロッパの巨大実験施設、宇宙ステーションの墜落、友人の避けられない命の危機…と
●遥かなる時空の中で
好きな死んだ女を救うため何度も過去に時空移動するが助けられず、彼女が生きれる運命の時空をさまよう(男女逆もあり)。時空移動により精神にダメージ
●ぜーガペイン
・ループ、ヒロインが二人、ヒロインの一方幼馴染で死ぬ、もう一方のヒロインが幼馴染の方のヒロインを救う、主人公が時間を犠牲にしてパッピーエンド
・男の娘がいる
●ドニー・ダーコ
・彼女が死ぬのを助けようとして何度も過去を繰り返す、その彼女を助けるため自分が死ぬ(その彼女を助けるには自分が死ぬしかない)
・結局、一つの不幸を救うと別の不幸が降りかかる
●未来の想い出
・ループ、死んだ好きな女を救おうと死亡フラグ回避してもまた死亡フラグが。自分の命をかけて女を救おうと挑む
●ターミネーター
・『ターミネーター』で未来から現代に送り込まれた『T800』は体制側の殺人アンドロイドでテロリスト側の主導者を抹殺しようとしていたのに対し
『シュタインズゲート』の『鈴羽』はテロリスト側の戦士で、体制側の計画を破壊しようとしている
・T800は未来におけるテロ集団の指導者が指導者として立ち上がる前の子供のうちに殺してしまおうとしている。
鈴羽はタイムマシンの発明者がタイムマシンを作ることになるきっかけを壊そうとしている。
●デジャヴ
好きな死んだ女救うため過去に手紙(メール)送り未来を変えようとしたり、 過去に行って未来を変えようと挑み(ループ)命と引き換えに女を助けだす。
●酔歩する男
・失った愛する女を救うため自分でつくった装置でタイムリープ
元ネタなら他にも山ほどあるぞ。
それぞれ白の女王(まゆり)と赤の女王(助手)を擁する2つの相争う世界線ってのは「航時軍団」
始まりと終わりのプロローグからあれこれあって終りと始まりのプロローグへ至る、東京の時代風俗をたっぷり描写したループSFは「マイナス・ゼロ」
タイムマシンを製作して歴史改変が可能な世界においては、最終的にタイムマシンが最初から存在し得ないように改変が収斂するのは「ニーヴンの法則」
「それが、シュタインズ・ゲートの選択だ」は勿論「高機動幻想ガンパレード・マーチ」冒頭「それが、世界の選択である」
ジョン・タイターが実は少女・阿万音鈴羽なのは「時をかける少女」。鈴羽ルートはバックトザフィーチャー。
471:いけない名無しさん
12/12/21 09:21:46.08
未解決にあるんでラヴァーズコレクションの直樹√投下します
1月20日に店に入った万引き犯を捕まえてもらったことから知り合い、度々店に姿を現すようになった北村直樹。
その後ひなこの祖父母とも面識を持つに至ったが、遊園地に行ったことがなかったり不出のはずのパリコレ内部映像
を借りて見せてくれたりと彼の過去・職業・出生はともに謎だらけだった。
(共通√はこれまで。2月14日から各キャラ個別√に分岐)
2月14日
それでもそんな直樹に求愛され惹かれ始めていたひなこは、バレンタインデーにチョコを贈ることを決意。
……と思っていたら、直樹は店に直接やって来てひなこを揶揄うように皆の前で強引にプレゼントを渡してきた。
「お客様から物を貰うのは原則禁止だぞ!あの人は強引だから断るのは無理かもしれないが……」
当然平山部長からお叱りを受けたが、なぜか初対面のはずの直樹を知っている口ぶりだった。
次の日二人で食事をした時にチョコを渡し、ひなこと直樹は正式に恋人同士となった。
2月21日
直樹から悲恋ラブロマンス映画に誘われたひなこは二人で映画を見に行くが、その映画の途中直樹は呟いた。
「……誰かを愛して泣くときは、本当に失う時だけだよ」
意味が解らず帰りに直樹の家で聞いてみたひなこだったが、帰ってきたのは意味深な答えだった。
「人って……本当に悲しいと、涙も出ないんだよ。絶望しか残ってない人間には、泣くことなんてできない。あまり
に突然であまりに衝撃的だと、受け止めきれなくて泣くこともわめくこともできない」
直樹の顔には暗い影が落ちていた。
2月23日
ひなこが一人で接客していると、店にそぐわない不審な客がやって来て買い物もせずひなこの退店時間を聞いてきた。
「……ということは9時過ぎか…………っ!?ちっ……」
不審なその男は、店に近付いて来るハヤトの顔を見るなり慌てて退散。ハヤトもまた不審な顔をしていた。
「あいつらは今この町に増えてる、東アジア系のその筋さ。日本でいうところのヤクザ、日本語が通じない分なおどうにもならない」
そうして話しているところに、直樹から久々のメールが。仕事で忙しかったという直樹に何気なく今しがたの不審な
客の話を振ると、なぜか直樹は直接電話してまで食い付いてきた。
「今度その人が来たら覚えておいて。それとむやみに話しかけないで。いいね?」
2月27日
あの日以来、本格的に直樹のメールは途絶えた。そうしてひなこが悶々としていたある日、ビル内で密談している直樹と平山部長を発見した。
「最近物騒なので、あまり動き回らないでください。情報共有は必要ですが、あの事故のことなど調べる必要はないんですから」
「……それよりも、ひなこは元気かい?」
「元気とは言い難いんじゃないですか?あなたが連絡しないから」
「今連絡したら、ひなこが妙なことに巻き込まれるかもしれない」
何の話かは解らなかったが、ともあれひなこはその夜直樹にメールで問い詰めておいた。
3月7日
「今度の決算の時に、役員の大幅入れ替えをするみたいだ。6月の株主総会の決定でね」
「社長も替わるの?」
「もう70だしね。それで後継者が欲しいみたいで」
「お子さんいらっしゃらないのかな?」
「うーん、いないんじゃないのかな?全然聞こえてこないからなあ」
相変わらず直樹からはろくに連絡も無かったが、ひなこは仕事中ふとしたことから悟に会社の噂を聞いた。
「まぁそんなこともあって、今専務派と社長派が対立してるらしい。社長派の言う通りなら、平山部長が専務に抜擢
される可能性があるんだ。若い役員を数名入れたいらしいんだが、その候補が現専務と意見が合わないらしいよ」
直樹が派閥の調査をしていることを悟ったひなこは、その日の内に直樹にメールを送り問い詰めた。
「そのことについては、とりあえず明日会って話をしたい。明日、会えるかな?」
472:いけない名無しさん
12/12/21 09:22:45.01
3月12日(※明日と言っていたのになぜかゲーム内日付は12日。バグ?)
約束の日、直樹は辺りを異様に警戒しながらいつもは歩く距離をタクシーに乗りひなこをマンションへと連れて来た。
「話せることと、話せないことがある。それと、物によっては嘘が混じる。この条件でいいのなら、話をするよ」
ひなこは悩んだ末に話を聞くことにしたが、得られた答えは直樹がリヒトクラフトの調査をしていることと平山部長
がその報告先であるということくらいだった。
「今の僕には、本当にここまでしか答えられない。ひなこに話してしまうのは、とても危険だったんだ……今も調査対象の動きによっては、どうなるかわからない」
「でも……理由があるから話せないって、初めに言って欲しかった。そうしたら、不安にならなかったのに。一緒に苦しみや悲しみを分かち合いたいのに」
「それを言ってしまえば、ひなこは心配するだろう?分かち合えない苦しみや悲しみも……あるんだよ」
ひなこは家に帰ったが、眠るまで泣き続けていた。
3月13日
ひなこは出勤したが、顔は歪み仕事は上の空。悟に言われて化粧を直しに行ったが、結局は早退を言い渡されてしまった。
だが気を取り直したひなこがその事を直樹にメールして帰ろうとした瞬間、突如現れた先日の男たちに捕まり気を失ってしまう。
そして目が覚めると、そこはラブホテルの一室。ひなこの周りには5人ほどの男たちが囲んでいた。
「ボスからの連絡はまだなのか?」
「もう喰っちまおうぜ?別にいいんだろ?何か問題あるのかよ?」
男たちはとうとうひなこに襲いかかり、ひなこは服を脱がされひとしきり体をまさぐられた……
(ここから3つのEDに分岐。玉の輿EDに続いて輪姦EDいきます)
【玉の輿ED】
3月14日(なぜかこのタイミングで日付が変わる。11時59分だった?)
「ひなこ!大丈夫か!?どこも、怪我は……」
すんでのところで乱入してきた直樹らと警官隊により助け出されたが、ひなこはショック状態であった。
「平山!!救急車!!お願いだ……!!」
「……いやっ!!病院はいや!!……病院は、いやぁ……」
ひなこは直樹にすがりついたまま眠ってしまったが、やがてうっすらと目を覚ますと直樹とともに走る車に乗っていた。
「僕とひなこは……本当は17年前の事故の時、病院で会っていたんだ……」
微睡むひなこに、直樹は昔話を始めた。
「もうわかっていると思うけど、僕はリヒトクラフトの創始者北村浩三の息子だ。僕の母は後妻でね……先妻の姪の
友達で、世間は年の離れた社長夫人を娼婦のように言って冷たかった。特に専務(リヒトクラフトは一族経営で、専
務は社長の従兄弟)は僕も誰の子かわからないなんて言って母をなじってね……」
やがて車はホテルに着き、二人は予約のある豪勢な部屋に入った。
「あの事故の日、母は親戚の名代で法事に出かけて帰らぬ人になったんだ。事故は仕方がなかったんだけどね……親戚の
嬉しそうな態度に怒っていたら、ひなこが僕を慰めてくれた。ひなこはその時、いっぺんに家族を亡くしたのにね……」
ひなこは涙を流し始めていた。
「その後結局、僕とひなこは別れてそれっきりだったんだけど……父の具合いが悪くなって日本に帰ってきた僕に待
っていたのは、専務の横領事件だった。この証拠を掴むため僕は調査を始めた。6月には大幅に役員を入れ替えるこ
とにしてやっと証拠を掴んだという時に、ひなこを巻き込んでしまった……」
ひなこが大丈夫だったからもういいと言うと、直樹は真剣な瞳で見つめてきた。
「僕は誰も信じられなくなって日本を離れて……海外で暮らして色んな人に出会ったけれど、ひなこほど印象に残った人はいない……
ひなこだけが、僕の中で唯一残った人間だったんだ……ひなこと一緒にいたい……僕たちはずっと昔に出会って、離れてまた出会った……
僕はこの奇蹟を信じてる。これからはもう、一人で生きたくない……ひなこがいないと、だめなんだ」
二人はそのまま抱き合い、夜を過ごした。
その後二人は海外で結婚式を挙げる。ちなみにひなこは社長夫人になっても、商品企画部へと異動して仕事を続けるという。
「僕達のはじまりは、あの病院の悲しみの中で。僕達は、人の悲しみ、憎しみ、出会いと別れを見つめて、離れてい
たお互いの運命がもう一度交差した時……僕達の幸せは決まっていたんだ……これからはずっと二人で、幸せに向か
って歩いていける……ずっと、ずっと二人で……」
〈END〉
473:いけない名無しさん
12/12/21 09:35:10.75
セルフ支援
474:いけない名無しさん
12/12/21 09:36:24.89
【輪姦ED】
三ヶ月後。
直樹は社長に就任し専務派を一掃。平山部長の昇進が間近に迫ったところで、直樹は悟に部長昇進の打診をした。
「……君の力を、一時僕に貸して欲しい。そのかわり、君の憎しみを僕は甘んじて受ける」
ひなこはあの事件以来正気を失い、外出もできず直樹とひたすら淫蕩に耽るのみとなってしまった。
「直樹さん……直樹さん、直樹さん……」
祖父母は悲しみに暮れるあまり無理心中し、残ったひなこを直樹は引き取った。精神病医によるとこれは自傷行為で、
事件と同じ状況に置かれることを本人が望んでしまうらしい。
「直樹さん……どうしたの?泣いてるの……?悲しいの?」
「ううん……僕は、幸せだよ、君がいるからね……」
「わたしも、直樹さんが好き……大好きよ……わたし、本当に幸せ……」
〈END〉
以上です
あと一つノーマルEDがありますがこちらはホテルに行ってもHせず結婚もせず付き合いを続けるというだけの内容なので省きます
それと今更ですが>>117さんの疑問に答えるとあのリンカーンは挿入されたところでブラックアウトして場面が三ヶ月後
にいくので他キャラバッドEDでの愛のあるレイープとか堕落したセクースと雰囲気は大して変わりません
475:いけない名無しさん
12/12/21 14:52:10.66
乙です