09/10/01 21:38:50
●拒否する
拒否したくるみに対して、言うことを聞かせる手段として、デルタはくるみを抱く。
以降、デルタのくるみに対する態度は
「人形」に対するものとして、非常に冷たくなる。
デルタは裕福な家に生まれたけれど、女しか家を継げないという家で、
男であるというだけで生まれたときからずっと居場所がなく、
お金だけ与えられて隔離されて生きていた。
そのため、「自分を決して裏切らず、ずっと傍にいてくれる人形が欲しい」と
思うようになった。
そのため、くるみが「人形」ではないと気付きながらも
心のある人間ならいつかは心変わりして離れていってしまうのではないかと恐れ、
自分だけを愛して欲しいと懇願する一方で、
心があるといつか心変わりしてしまうかもしれないから
心のないからっぽの人形になれと、矛盾したことを言う。
そんなデルタを心から愛し、愛されたいと思うが、
どうすればいいのか分からずにくるみは悩む。
そんな折、くるみが大怪我を負い、生死をさまようことになる。
デルタは自分の魔力(寿命)のほとんどを使いくるみの命を助ける。
その件をきっかけに、お互い素直になって、気持ちを伝え合う。
その後、魔力をなくし寿命も人間程度になってしまったデルタと共に
くるみは人間界に帰り、ふたりは人間界でしあわせにくらしました。