03/08/07 22:58
ちなみにワシは加藤氏があまり好きではない。
著書はもちろん読むが、やはりデスクの人なんだな、という印象。
ちょっぴりエアラインPの操縦技量を軽く見ている気がして、あの人。
オートパイロットやFMSについての、というかそれら新技術を「いかなる哲学で運用するか」という分野に対しての見識が低いように感じる。
ワシらの世代から見ると、もう古い人なんだろうかと思ってしまう。
加藤氏にとっての「操縦」とはスティックとスラストレバーを動かすことなんだろう。
個人的に言わせて貰えば、パイロットがインテンションを持って飛行機を動かす事を「操縦」と定義したい。
オーパイのダイアルを回して旋回しようが、FMSのボタンを押してプログラミングしようが、それは全部パイロットによる「操縦」である。
「機械化で名人芸が失われた」なんて事は無く、1人として同じ事をするパイロットなんて存在しないと思うぞ。
一見、規程遵守で同じプロシージャーをしているように見えても、千変万化の環境の中それぞれの判断と思考の結果がそれぞれの操縦なんだから。
それを見抜けないのだとしたら、やはりワシは加藤氏を好きにはなれない。
問題はあれ程の人物が他にいない事だが。
代替の効かないオンリーワンの存在だからな~。
文才と、学問の知識と、現場の経験、をすべて兼ね備えたモノ書きが現れるといいな。